古賀市議会 2019-03-05
2019-03-05 平成31年第1回定例会(第2日) 本文
2019年03月05日:平成31年第1回定例会(第2日) 本文 ▼最初の
ヒット個所へ(全 0 ヒット) 1 午前9時30分開議
〔出席議員16名〕
◯議長(結城 弘明君) 皆さん、おはようございます。
これより本会議を再開いたします。
────────────・────・────────────
日程第1.諸報告
2 ◯議長(結城 弘明君) 日程第1、諸報告をいたします。
2月28日開催の市民建産
常任委員会におきまして、
委員会条例第8条第2項の規定により、市民建産
常任委員会委員長に
渡孝二議員、同副委員長に
古賀誠視議員が選任されましたので報告をいたします。
本日の議事日程はお手元に配付のとおりであります。
また、本日は議案の大綱質疑がございますが、大綱質疑は詳細な質疑や一般質問ではなく、大綱的な質疑であることを十分に御認識していただき行っていただきますように、よろしくお願いいたします。
以上で諸報告を終わります。
────────────・────・────────────
日程第2.市長の
施政方針について
3 ◯議長(結城 弘明君) 次、日程第2、市長の
施政方針について、質疑に入ります。
2月28日の本会議において、市長より
施政方針の説明を受けておりましたので、これより
施政方針について会派の代表者等による質疑に入ります。
質疑の通告がありますので、順次、発言を許します。
なお、質疑は会派ごとの人数に5分を掛けた持ち時間で、会派に所属しない議員についても含み、
会派代表者会議で合意しました順番で行うことにいたしております。
会派山海会、
田中英輔議員。
〔
田中議員 登壇〕
4 ◯議員(7番 田中 英輔君) 皆さん、おはようございます。山海会の田中英輔です。平成31年度
施政方針に関して質問をいたします。
2008年に1億2,808万人だった日本の人口は減少が進み、2030年ごろには1億1,900万人になり、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人は75歳以上という超
高齢化社会になると言われておるところです。古賀市の2019年1月の人口は5万9,182人になっております。内訳は、高齢者が1万5,284人、15歳未満の年少者が8,459人、15歳から64歳以下の
生産年齢人口と呼ばれる人たちは3万5,439人で、これを2000年と比べますと、高齢者が倍増したのに対して年少者は12%、15歳から64歳以下の人口は8%ほど減少いたしております。
1月議会では、地方自治体の経営もこうした現状の認識を基礎として展開していかなければならない。また、持続可能な成熟した地域社会を築いていくことを強く意識した
まちづくりを進めたいと所信を述べられております。
そこで、
施政方針に関連いたしまして質問いたします。
1、
少子高齢化と人口減少が進み、産業活動や消費にも影響が及びます。その対応についてお考えをお伺いします。
2、高齢化が進みます。市民の
健康増進と
健康寿命延伸の
取り組みについて、お考えをお聞かせください。
3、働き手が減少いたします。安心して働き、安心して暮らせる雇用は、重要な課題です。
取り組みについてお聞かせください。
4、
子どもたちの育ちと学びを支える体制の中で、働き方などの整備はどう図るお考えか、お聞かせいただければと思います。
5、多面的な機能を生かす公共交通へ市民参加をどう進めるか、お考えをお聞かせください。
6、高齢化が進みます。多発する災害に対する体制の整備をどう進めるお考えか、お聞かせいただければと思います。
以上、質問をいたします。
5 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
〔市長 田辺一城君登壇〕
6 ◯市長(田辺 一城君)
会派山海会の御質問、
施政方針についてにお答えをいたします。
1点目についてお答えします。本市の人口は、近年、微増傾向にありますが、全国的には
少子高齢化、人口減少が進み、経済活動の縮小が懸念されていると承知をしております。
施政方針では、持続可能な都市を実現していくことを念頭に、農・商・工の魅力を高める産業力の強化を重要な施策の柱と位置づけており、既に申し述べましたとおり、適正な土地利用、
中心市街地の活性化、企業誘致を推進するとともに、中小企業や
小規模事業者の販路拡大、
新規創業者の支援を積極的に行います。農業分野では、
基盤整備や
新規就農支援、国内外に向けた販路拡大に
取り組みます。これらにより、農業・商業・工業の力をさらに引き出し、経済活動の
基盤づくりをしっかりと進め、定住促進にも努めてまいりたいと考えております。
2点目についてお答えします。市民の
健康増進と
健康寿命延伸を図るには、市民、地域、行政が一丸となり、本市のヘルスアップぷらんに掲げるひとの
健康づくり(一人一人にあった
健康づくりの推進)とまちの
健康づくり(健康を支え守るための
社会環境づくり)の両輪で、
健康づくり事業を進めていくことが重要と考えております。このため、
健康づくり活動及び地域活動の担い手として重要な役割を担っている
健康づくり推進員、
食生活改善推進員などの
健康づくり等関連サポーターや大学などと連携しながら、ヘルス・ステーションなどの場において、その
取り組みを進めてまいります。
3点目についてお答えします。本市においては、安心して働き、安心して暮らせる雇用の促進のために企業誘致に積極的に
取り組み、定住人口の増加や雇用創出に取り組んでまいります。
なお、本市では平成17年度より、古賀市
無料職業紹介所を開設し、市民もしくは就業後に市民となる皆様に対して、
職業紹介事業を実施してまいりました。今後も、
無料職業紹介所をさらに多くの方々に御利用いただけるよう、周知活動を幅広く行い、雇用の促進につなげてまいります。
4点目についてお答えします。
子どもたちの育ちと学びを支える体制の整備につきましては、
子育て世代包括支援センターを4月から開設し、切れ目のない支援につなげてまいります。また、全ての
小中学校原則35人以下学級の実施を初め、多様な人的配置により、きめ細かな学習環境を充実させます。加えて、全ての小中学校の全ての普通教室、また一部の特別教室に空調を整備し、安全で快適な
環境づくりを行います。
5点目についてお答えします。
地域公共交通網形成計画の策定に当たっては、
市民アンケートの実施や対話集会の開催などにより、市民の皆様の御意見を伺う機会を設けるとともに、
地域公共交通会議への公募による市民委員の参画、パブリック・コメントの実施などにより市民参加を図っていく予定としております。
6点目についてお答えします。高齢化が進むことにより、避難行動要支援者の人数がふえることが想定をされますが、個別計画を策定していく中で、共助である
自主防災組織において
避難誘導等を行う体制整備を図っていただきたいと考えております。そのためには、
自主防災組織間の連携を強め、相互の連絡調整を図ることにより、地域の防災体制の充実強化につながる
自主防災組織連絡協議会を継続して開催し、その中で研修等を実施し、
自主防災組織の充実強化を図ってまいります。また、超高齢社会においては、地域の防災力の強化が必要と考えており、
自主防災組織などでの活躍が期待される防災知識・意識・技能を持った防災士について、その
資格取得補助を継続して実施してまいります。さらに、地域防災のかなめである消防団の将来にわたって持続可能なあり方の検討を進め、人材確保を図っていきたいと考えております。
7 ◯議長(結城 弘明君)
田中議員。
8 ◯議員(7番 田中 英輔君) それでは、順次、質問を続けます。
まず、1点目の
少子高齢化の影響について、お伺いいたします。古賀市の農業、商工業の事業者は、市内に約2,000ほどございます。就業者は2万5,800人ほどになっております。
施政方針では、先ほども述べられましたが、中小企業や
小規模事業者の支援、販路拡大、農業分野では効率化と
生産性向上に
基盤整備などの継続を示されておるところです。販売者、経営者、事業者の高齢化、また、その継承が課題になっているとお聞きしております。そのような点への対応については、どのようにお考えでしょうか。
9 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
10 ◯市長(田辺 一城君) まず、事業者らの高齢化については、今、
事業承継のお話がありました。
事業承継は、当然、商工会等にも取り組んでいただいておるところですけれども、こうしたところにしっかり市としてもサポートしていく必要性はもう既に認識をしております。また、今回、
新規創業支援を新規の事業としてですね、当初予算の中にも組み込ませていただいておりましたけれども、新規創業をやる若者らへの支援と本市の中でですね、
中小小規模事業者の皆さんが培った知見というものがですね、何らか新しく本市で業を起こしたいという人たちにもですね、つながっていくような
取り組みというのが重要だと考えております。
11 ◯議長(結城 弘明君)
田中議員。
12 ◯議員(7番 田中 英輔君) 似たようなものでありますけれども、
コスモス広場は、市内の農家を中心に、
地元農産物の直売所として地域内での消費の活性化と域外からの消費の呼び込みという面で貢献されておられます。しかし、生産者の年齢構成などの影響も見えると聞いております。支援や強化が重要と考えております。検討されております道の駅の
基本計画策定業務は3月中旬に完了予定ですが、このような点の検討はどのようにされているでしょうか。
また、予算案には、道の
駅基盤整備基本設計委託業務のほか2つの具体的な事務推進の費用が予算化されております。
タウンミーティングなども行われると聞いておりますが、道の駅が商工業、農業の活性化や地域内での消費の活性化に有効かどうか、十分な検討を加えた上でのステップだと考えておりますが、そのような点については、どのようにお考えでしょうか。
13 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
14 ◯市長(田辺 一城君) 道の駅、
コスモス広場のですね、現状は、今の当然、認識をさせていただいております。そして、今、検討を進めております道の駅につきましては、御指摘いただきましたようなですね、対話の場を3月9日にまずさせていただきますけれども、この対話の場でしっかりと、今まで本市が市議会の皆様にも御理解いただきながらですね、進めてきた検討の状況というのが十分に市民に伝わっていないという基本認識が私にありますので、まず、この場をつくることさせていただきましたので、これまでの経緯等について、また道の駅をやるならばどういった意義があるのかということを市民の皆様と共有をするっていうのが大事だと思ってます。
で、あわせて、市民の皆様に加え、市民の皆様でもあるんですが、御指摘いただいた事業者の皆様ですね、農業者の皆様、商工業者の皆様にもこの対話の場にですね、ぜひ来ていただけたらということで御案内もさせていただいているところです。ですから、こういった事業者の皆様にもこうした
観光物産拠点というものを存在させ得るならば、皆様のお力をいただきたいという思いもありますんでですね、そこはしっかりと意思疎通を図る必要があると思っております。
また、御指摘の農業者の高齢化の部分につきましては、要は農業者の皆様個々とお話をさせていただくとですね、道の駅、コスモスもそうなんですが、そうした場をつくっても供給をしっかり自分たちが担えるかという不安感というのがあるのはもう直接お聞きをしております。ですから、仮にこうした場をつくるときにですね、本市の産業はもう申し上げているように農業だけではなくて、商業、そして工業という視点があります。こうした事業者の皆様にも、そうした
観光物産拠点にしっかりと協力いただくことによって供給量を確保する。つまり、農という視点だけではないということを今後考えていくことも必要であろうと。これは、何か決め打ちで今申し上げているわけでありませんが、意識としてはそのように思っております。
今、事業のことについて御質問いただいておりますので、その部分については担当に答えさせます。
15 ◯議長(結城 弘明君) 事業について。
建設産業部長。
16
◯建設産業部長(松尾 佳久君) 現在、道の駅の事業についてでございますけど、先ほど、市長答弁ございましたように、3月9日にまず
タウンミーティングで市民の方へ十分説明をさせていただいた上で、今年度、
基本計画策定業務案がまず出てきますので、それを踏まえた上で、今後どういう事業を進めていくかという判断をさせていただくことなっています。今年度出てきます、その策定業務の中におきまして、市においてですね、どういう効果が見込めるかというところも出していきますし、その中で規模等も検討させていただくことになっております。
17 ◯議長(結城 弘明君) 市長、活性化に対して、これで十分なのかという質問もあったかと思いますが。
市長。
18 ◯市長(田辺 一城君) 本市の活性化に寄与する
観光物産拠点の必要性という認識でよろしいですか。もちろんですね、道の駅を検討する過程において、その視点は極めて重要だと思っておりまして、先ほど答弁申し上げたとおりですね、農・商・工の潜在している力を引き出すための大きな
取り組みにならなければならないという認識を持っています、実施していくならばですね。
19 ◯議長(結城 弘明君)
田中議員。
20 ◯議員(7番 田中 英輔君) 農・商・工の産業力の強化に既存の事業の保護・育成・強化、そういったものも十分欠かせないものだと思っております。そこで働く人の暮らしを支え、地域内の経済還流にもつながってまいります。既存の事業の強化にもしっかり取り組んでいただきたいということを申し添えておきたいと思います。
2点目の質問に移ります。市民の
健康増進と
健康寿命延伸についてお伺いいたします。古賀市の平均寿命は、男性81.51歳、女性は84.47歳です。高齢化が進み、
国民健康保険の1人当たりの医療費は、2013年で34万22円でございましたが、2017年には38万8,036円と毎年増加が続いています。
データヘルス計画を見ますと、高額になる疾患では300人で7億2,000万円、長期入院では3億3,000万円などの医療費となっております。年代的に、高齢者に傾斜しているのが見えます。特定健診の受診は緩やかな上昇が見えておりますけれども、受診者の内訳は、
現役世代の受診が低く、高齢になっても健康な生活が営めるよう若い時期からの健康管理、
健康づくりの対応が必要になっていると思います。市民の
健康増進と
健康寿命延伸に、企業、職場を超えた受診促進の働きかけが必要になっていると思いますが、そのような点についてはどのようなお考えをお持ちでしょうか。
21 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
22 ◯市長(田辺 一城君) 御指摘のように、若い人たちへの、
現役世代ですね、働いている
稼働年齢層に対する
健康づくり意識を持ってもらうということはとても重要だと思っていまして、まさに今現在実施中の歩く王も、企業連携で
現役世代を巻き込んでいく
取り組みの一つでして、こうした意識の涵養というものは有効であると思って、今やらせていただいております。で、またもう一つ、将来の
稼働年齢層、働く世代になっていく今の若い世代、本市のですね、
子どもたちに対して、日々健康を意識することが大切なんだよということを伝える
取り組みも、学校でも今実施をさせていただいております。こうした形で、結果としてですね、そうした特定健診の
受診率向上等にもつなげていきたいと考えております。
残余の具体の部分については、
担当部課長に答弁をさせます。
23 ◯議長(結城 弘明君) 予防健診課長。
24 ◯予防健診課長(長崎 英明君) 特定健診の
受診率向上につきましては、継続受診の方の個人勧奨については7割から8割と非常に高いということですが、無関心層の取り込み、この辺に苦慮しているところでございます。その辺につきましては、出前講座を平成30年度に新設しておりますが、受けやすさやまた保健指導の受け方、この辺をテーマにした分も新たに平成30年度からしております。また、
ヘルステ等、そういう場でも特定健診の受診勧奨を行っているところです。個人勧奨だけでなくですね、皆様に受けていただくためには、やはり地域の方、また仲間でのそういうふうに健康意識の向上、醸成が図られるのが重要だと考えております。今後はその辺に力点を置いてですね、施策を進めていく必要があると考えております。
25 ◯議長(結城 弘明君)
田中議員。
26 ◯議員(7番 田中 英輔君) 健やかで元気あふれる暮らしの実現は、多くの市民がこの
取り組みに、先ほどの御答弁にもあったように、参加するということが必要だと思っています。そこでは、行政を初めとした支援体制の充実というものが欠かせないと思います。
健康づくり関連サポーターは、2023年までに400人という目標があります。現在、240人ほどになっていると聞いております。地域による違い、偏りなどがあり、かかわっている人の絶対数が少ないのではないかと私は感じております。本格的な
高齢化社会を迎えてまいります。かかわる人の充実に、早期達成を目標にしっかり取り組むべきだと考えますが、いかがでしょうか。
27 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
28 ◯市長(田辺 一城君) しっかりと目標達成に向けて取り組むことが責務だと考えています。
29 ◯議長(結城 弘明君)
田中議員。
30 ◯議員(7番 田中 英輔君) 古賀市第4次総合振興計画は、健やかで元気あふれる
まちづくりを掲げております。
健康づくり環境の充実などをその中に掲げているところです。総合振興計画の最終年度2021年までに、目標に到達できるようにしっかり取り組んでいただくよう求めたいと思います。
3点目の雇用についてお伺いいたします。古賀市でも、15歳から64歳の
生産年齢人口は、現在より人口が少なかった2000年に比べて2,700人余りも少なくなっております。生産や消費への影響が考えられます。玄望園など企業誘致で雇用の拡大を図るとされておりますけれども、どれぐらいの雇用を想定しておられるのか。また、その時期はどのようにお考えなのかをお伺いしたいと思います。また、働く場所ができることで雇用の機会は拡大いたしますが、働く人が減少しております。労働力の確保という点ではどのようにお考えでしょうか。
31 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。
32 ◯商工政策課長(橘 勇治君) 玄望園で見込める労働者の数なんですが、今のところ、企業も決まっておりませんし、具体的に何人の雇用があるというのは想定はしておりません。今後ですね、労働力についてはですね、これは企業訪問等でも言っているんですが、古賀市だけではなく、通勤圏内に福岡市もあるということで、ポテンシャルはあるんだということで、企業さんのほうには説明しているところでございます。
33 ◯議長(結城 弘明君)
田中議員。
34 ◯議員(7番 田中 英輔君)
子どもたちが古賀市内に残ってくれるということは、
少子高齢化や人口減少の歯どめになってまいります。そのためには、働く条件を初め、居住などの生活環境の充実も必要だと思います。このような点については、どのようなお考えをお持ちでしょうか。
日本の雇用は、正規雇用が約4割になっております。古賀市の
無料職業紹介所でも就労決定される方は、ほぼ7割が非正規雇用になっています。保育士確保が問題になっていますが、その大きな要因は処遇などの労働条件にあると指摘されております。安定した雇用や安定した生活を維持できる労働条件の向上などの対策については、どのようなお考えをお持ちでしょうか。
古賀市は
無料職業紹介所、保育補助者雇上補助事業やふるさと就労事業などを行ってまいりました。雇用の安定化、定住化や事業の安定に取り組んだ経験と実績があります。こうした経験や実績を生かして、安心して働き、安心して暮らせる雇用の促進に取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
35 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
36 ◯市長(田辺 一城君) 御指摘いただいていますですね、雇用の確保はまず大変重要ですので、最初に答弁させていただいた企業誘致の話をさせていただきました。ただ一方で、御指摘いただいているですね、非正規雇用の増加の問題ですね、これは国家的に非常に重要な問題だと認識をしていまして、私たちの世代、まさに私の世代においてもですね、かつてとは全く異なる様相を呈しているという基本認識に立っております。ですから、雇用がふえるということは望ましいことですけれども、それが正規雇用であることの意味というのは理解をしているつもりですので。ただ、これは強制で何かできる話ではない部分もありますのでですね、しっかり企業の皆さんにそこは同じような問題意識を持っていただくということが大切だとまず思っております。ですから、そうした視点で、安心して働ける環境を本市においてつくっていく。それは共働でやっていくしかないと思っておりますので、そうした認識を申し上げておきます。
また、働く場が安心して安定していることに加えて、御指摘いただいている生活環境ですね。保育体制が充実しているのかだとか、今回、子育て支援の包括センターを建てますけれども、こうした場で、妊娠期からですね、就学前について切れ目のない一体的な支援があるかどうかとか、意外とこういうところを見て定住を考える方もいらっしゃると聞き及んでますので、そうしたいわゆる広義の福祉の部分についてもしっかり継続して取り組んでいきたいと思っています。
37 ◯議長(結城 弘明君)
田中議員。
38 ◯議員(7番 田中 英輔君) 雇用の安定──安心して働き、安心して暮らせる雇用は、ワークライフバランスの実現にもつながってまいります。古賀市がこれまで積み上げてきた実績や知識、あるいは他の自治体の先進的事例を参考にぜひ取り組んでいただきたいと思うところであります。
4点目の子どもの育ちと学びの支えについてお伺いいたします。学校の業務の多忙化は、体や心を病む教職員を生んでおります。古賀市は、独自の予算で学びの環境整備に努めていただいております。
子どもたちの育ちと学びを支える働き方の改善が求められておりますが、どのようなお考えをお持ちでしょうか。古賀市は子どもの育ち、保護者の就労の支援に待機児童ゼロを掲げております。政府の2019年10月からの幼稚園、保育所の無償化、女性の社会進出の増加もあって、利用は増加し、さらに無償化はこれを加速すると見られております。対応と見通しについて、お考えをお聞かせいただければと思います。
39 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
40 ◯市長(田辺 一城君) まず、1点目の学校現場におけるですね、教職員の多忙化についても認識は共有できていると思っております。そうした中で、本市は、誇るべきですね、35人以下学級を初めとした人的配置をしていますし、御審議いただいておる次年度当初予算案におきましてもさらなる充実、また、部活動の問題も含めてですね、前進を図らせていただいているつもりです。こうしたことを着実に進めていくということが大切だと思っています。
国の制度改革によるですね、待機児童増の懸念も我々も持っております。だから、それに対してしっかり対応できるようにということで、今般、
施政方針、予算も組ませていただいております。ただ、想定を超えることもあるかもしれません。しっかりと、その都度都度、現状を見ながら取り組んでいかなければならないと思っております。
詳細につきましては、担当部課から答えさせます。
41 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
42 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 10月からですね、そういうことで無償化ということになりまして、我々といたしましては、これまでも推し進めてまいりましたけども、幼児教育、保育の環境を整えるために施設整備を支援してまいりますとともに、特に昨今問題となっております保育士確保につきましては、幼稚園、それから保育園と連携をいたしまして就職の合同説明会を開催するなど、その確保に努めてまいりたいと考えております。
43 ◯議長(結城 弘明君) 学校教育課長。
44 ◯学校教育課長(木部 里美君) 教職員の働き方改革のことについてでございます。福岡県教育委員会から30年3月に教職員の働き方改革取組指針が出ておりまして、これに基づいて行っているところでございます。具体的に申しますと、タイムカードの導入、それから学校閉庁日、それから学校閉庁時刻につきましてはもう既に古賀市では行っております。それから、部活動改革につきましても国と県がガイドライン等を出しておりますので、それに基づきながら古賀市独自の指針も出して、来年度さらに周知徹底を図って取り組んでいくところでございます。
45 ◯議長(結城 弘明君)
田中議員。
46 ◯議員(7番 田中 英輔君) 週60時間以上働く小中学校の教職員の方々は70%から80%に上っているという調査報告があります。教職員の多忙化の改善は、学習環境の向上という面でも必要だと思います。早急に対応を求めたいと思います。
幼稚園、保育所の無償化に保育士の確保が課題になっております。御答弁もありましたが、保育士不足の原因は、厳しい労働環境や低い処遇にあると指摘されているところです。古賀市は、これまでも保育補助者雇上補助事業やふるさと就労促進事業などに取り組んできました。こうした知見、そういったものを生かした確保に取り組んでいただきたいと思うんですが、そのような点についてはいかがお考えでしょうか。
47 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
48 ◯市長(田辺 一城君) 雇上補助事業もそうですしですね、とにかく短期的には目の前の起きているに事象に対してしっかりと対応していくとことが必要だという認識で
取り組みをさせていただいておりますし、こうした新たな発想でほかに何かやり得るものがあればということで、今回も、御審議いただいている予算にも、幼稚園、保育所とのですね、合同説明会の開催等も次年度させていただきたいとも思っています。目の前のことにしっかり対応することはまずやっていきたいと思います。また、あわせて、これ国の施政にもかかわるところですので、しっかりと全国市長会のメンバーでもありますしですね、そうした首長として全国市長会ともしっかり連携してですね、連携というかその一員として、しっかり処遇の改善の面については強く求めていきたいと思っています。
49 ◯議長(結城 弘明君)
田中議員。
50 ◯議員(7番 田中 英輔君) 教職員や保育士、幼稚園教諭は
子どもたちに向き合う時間も大事な時間だと思っています。疲れ切った体や心では
子どもたちを支えることは困難であります。開会中の国会では、これに加えて、学童保育指導員の配置基準を緩和する法案が提出されようとしております。指導員の配置基準が定められておりますが、利用者の増加や待機児童のために基準を緩和しようとしております。安全性やサービスの質の低下が危惧されるところです。第4次古賀市総合振興計画基本構想の中には、
子どもたちの学びや成長を支えるまちというものを掲げております。そのようなまちの実現に取り組んでいただきたいということを強く求めたいと思います。
5番目の公共交通に関連してお伺いいたします。2017年の市内公共交通の利用者は24万8,600人余りでありました。しかし、これは前年に比べますと7,800人余り減少しております。公共交通は、輸送という面だけではなくて、
まちづくり、あるいはCO2の低減効果など、環境、福祉、にぎわいづくり、介護の抑制など、輸送が本来別のところで使われなければならなかった費用を抑制するような多面的な機能も兼ね備えていると思っています。公共交通に対する負担は、地域社会を支える必要な支出、そういったものと考えるべきではないでしょうか。
新年度予算では、
地域公共交通網形成計画の策定に着手されるようになっております。この計画は、地域にとって望ましい公共交通網の姿を明らかにするマスタープランの役目を果たすものであります。地域的特性に応じた多様な交通サービス、住民の協力を含む関係者の連携などを記載することになっております。そのために、地域、市民の声が十分反映される運営が求められるところです。御答弁の中にもありましたが、再度、考えをお伺いできればと思います。
51 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
52 ◯市長(田辺 一城君) まず、今回、来年度ですね、予定をさせていただいております計画の策定というのは、これまで本市としてやってきていないことですので、前進だと受けとめていただければありがたく思います。そして、その計画については、今、議員御指摘いただいたような趣旨、目的でやっていくつもりです。
やっぱり、市行政が何をすべきなのか、そして事業者さんに何をなしていただくべきなのか、そして最後、市民の責務もあると思っています。先ほど、利用者数の問題がありました。もちろん、利便性が低いから利用者数が減になっているという側面も当然にあると考えておりますけれども、私たち行政、事業者がこれからいろんな御意見をですね、聞き取っていく過程でですね、何らかの交通網体系を考えていくことになるんでしょうけれども、やっぱり、最終的にはですね、使っていただかなければならない。市民の皆様にもですね、結局使わないと成立しないというところも一緒に問題認識を共有していただけるように、対話の場は地域単位でですね、できるだけやっていきたいと思っています。
地域単位でくみ上げていく中でですね、多分いろんな御要望が、同じ地域でもいろんな話が出てくると思うんですね。ただ、それをある程度、この地域はこうなんだよってまとめていっていただくということも市民の皆様の御協力が必要だと思っておりますので、計画策定と並行してそうした
取り組みもやっていきたいと考えています。
53 ◯議長(結城 弘明君)
田中議員。
54 ◯議員(7番 田中 英輔君) 市長の答弁の中にあったように、市民がどう参加して、このバスをですね、公共交通を維持していくかということは本当に大事なことだと思っております。2018年8月から始まった公共施設等連絡バスは、新年度予算では運行経路やバス停の増加、運行本数の増加などの改善が予定されております。県とは、地元での協議なども行われたとお聞きしております。こうした
取り組みは、地域のバスとしての愛着を高め、利用促進にもつながってまいると考えております。そういう意味で、今後のバス運行にもやはり市民参加の検討の場、そういったものを設けていく必要があろうかと思うんですが、そのような考えはお持ちかどうかお伺いいたします。
55 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
56 ◯市長(田辺 一城君) 先ほど申し上げたように、公共交通のあり方を考えていく上では、市民の皆様の考えを聞くということはプロセスとして重要だと考えています。
57 ◯議長(結城 弘明君)
田中議員。
58 ◯議員(7番 田中 英輔君) 高齢化が進み、自動車運転免許証の自主返納などもふえております。公共交通の持つ
まちづくり、環境、福祉、にぎわいづくり、介護など多面的な機能に着目したバス運行となるように、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。
最後の防災についてお伺いいたします。昨年は、豪雨、台風、地震など異常な気象、災害が多発いたしました。高齢化から高齢者世帯が増加しております。現在、高齢者がいる世帯は1万600世帯になっています。これは、市内の全世帯の42%になっております。障がいを持たれた方を合わせますと、対応が必要と思われる人や世帯はさらに大きくなると思います。災害時の避難行動要支援者の個別計画策定の推進が示されております。これと合わせた非常時に実際に対応できる訓練が必要だと思います。危機管理係も設けられております。非常時に備えた防災訓練、
自主防災組織との連携など強化が急がれますが、どのようなお考えをお持ちか、お聞かせいただければと思います。
59 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
60 ◯市長(田辺 一城君) 御指摘いただいたようにですね、防災の基本は自主防災ですよね。まず、自助の意識をしっかりと個々の市民の皆様に持っていただかないと何も始まらないと思っています。そして、お一人お一人の市民の皆様が主体的に率先して、例えば避難をするようなことが当たり前だと思えるようになって、共助というのにつながっていくと思います。こうした共助や
自主防災組織や御指摘いただいた避難行動要支援者の個別計画を確実に策定を進めていくことだと思っていますけれども、こうしたことをやっていく。で、じゃあ、公助はとなりますけれども、いきなり災害発災時に公助という話にはなかなかならないと認識をしています。それは、大規模災害の被災地に何度も私は行っていますけれども、そこでも住民の皆様から、当該被災者の皆様からお聞きしたお声の中には、やはりそれはあります。もう起きた瞬間は、自助そして共助、で、だからこれを機能させるための公助を事前に、事前防災の視点からやっていくということが重要でして、今回の一つ特出ししています避難行動要支援者の個別計画策定というのも、公助の重要な役割だと思っていまして、次年度、さらにしっかり取り組んでいきたいということでお示しをさせていただいているところです。
61 ◯議長(結城 弘明君)
田中議員。
62 ◯議員(7番 田中 英輔君) 防災力の向上と防災知識の向上に、答弁の中にもありました防災士資格取得の支援が行われる予定になっております。しかしながら、前年度は、取得支援に取り組まれたことは聞いておりますけれども、応募があっておりません。非常時に対応できるように、モデル事業
自主防災組織などを設けて資格取得を支援するなど支援の方法も検討が必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
63 ◯議長(結城 弘明君) 総務部長。
64 ◯総務部長(吉村 博文君) 確かに、防災士資格取得の補助につきましては、今までそれを使われた方はいらっしゃらないという現状でございます。まずはですね、ちょっと周知にもちょっと問題がある、問題があるっちゅうか、まずは周知を徹底してですね、まずは理解していただいた上で、ちょっと補助を使っていただくようにちょっと取り組んでまいりたいと考えてございます。
65 ◯議長(結城 弘明君)
田中議員。
66 ◯議員(7番 田中 英輔君) 防災の問題は、やはり現場で、特に訓練の問題は、実際の災害が近づいたときに実際の行動ができるように、日ごろの活動が必要だと思っています。そういう面で、それを支援する防災士、そういったものが設けられていると思っております。ぜひ取り組んでいただきたいと思います。
東南海地震や三陸沖地震の想定が公表されております。大規模な災害が予想されております。急速な高齢化、人口減少が進み、救助や復旧など、さまざまな面にその影響があると想定されております。自助、共助の重要性がそこでは高まってまいります。そのような力が向上するように、そういう皆さん方への御支援と対応を求め、私の質問を終わります。
67 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、
会派山海会、
田中英輔議員の質疑を終結いたします。
入れかえのため、若干休憩します。
午前10時11分休憩
………………………………………………………………………………
午前10時11分再開
〔出席議員16名〕
68 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続きまして、会議を再開いたします。
次に、会派連、阿部友子議員。
〔阿部議員 登壇〕
69 ◯議員(1番 阿部 友子君) おはようございます。
施政方針について、会派連を代表しまして阿部友子が通告に従い質問いたします。
市長の任期スタートの年の
施政方針です。今の古賀市を築いてきてくださった先人の皆様の御尽力に感謝し、継ぐべきものは確実に継ぎ、新たな発想を加え、未来につないでいきたいと19ページに及ぶ市長の熱い思いが詰まった
施政方針だったと思いました。
そこで1点目は、文化芸術は人の心を揺り動かす大きな力を持ち、生きる力を与え、豊かな
まちづくりの原動力になり得ると古賀市文化芸術振興計画の冒頭に述べられています。しかしながら、文化芸術には造詣が深いと思われる市長ではありますが、
施政方針の中にこの点について余り触れられていなかったことが気になりました。もちろん、盛りだくさんの思いを全て書きあらわすことはできなかったと察するところです。そこで、改めて市長の文化芸術の振興についての考えを伺いたいと思います。
2点目は、チルドレン・ファーストを掲げ、安心して産み育てられる環境を整備し、妊娠期から出産、乳幼児期までの切れ目のない支援をワンストップで行うということですが、その
取り組みについて伺いたいと思います。
3点目は、超高齢社会となり、核家族化、価値観の多様化など、社会のありようが大きく変わった今、人と人のつながりが希薄になっていると感じております。高齢者のみの世帯、ひとり暮らしの増加、子どもの見守りなど、つながり合い、支え合う地域の実現が急務です。住みなれた地域で自分らしく最期まで生きていけるように、誰もが生きやすい地域共生社会の構築についてのお考えを伺いたいと思います。
以上、よろしくお願いいたします。
70 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
〔市長 田辺一城君登壇〕
71 ◯市長(田辺 一城君) 会派連の御質問、
子どもたちが大人になっても住み続けたい古賀市をめざしてについてお答えをいたします。
1点目についてお答えします。文化芸術は、私たちの暮らしの根っこにあり、一人一人の生きがいづくり、地域づくりにとってなくてはならないものと考えております。私は演劇にかかわってきた経験もありますが、さまざまな芸術は、その作品を通じ、作り手と受け手の感性が共鳴し合って一つの世界が成立をします。作品に込められた作り手が伝えたいメッセージがあり、そのメッセージを受け取った人が自分自身の感性と融合させる、まさに芸術を成立させるのはコミュニケーションであり、ここに文化の価値があると考えています。そして、私たちの暮らしも他者とのコミュニケーションがなければ成立をしません。そうした意味で、
まちづくりに文化芸術の振興を位置づけることは、とても重要であると考えております。
2点目についてお答えをします。
子育て世代包括支援センターの開設により、母子保健事業と子育て支援事業を一体的に実施することで、妊娠期から乳幼児期までの切れ目のない支援をワンストップで行っていくものです。支援においては、子育ての不安感や孤立感を軽減するため、利用者目線に立ち、寄り添った支援を行い、乳幼児にとって良好な生育環境の実現・維持を図ることが重要であると考えております。
3点目についてお答えをいたします。誰もが健康で安心して暮らしていける地域共生社会の実現のため、QOL(Quality Of Life)──生活の質の向上をめざして、医療・介護・障がい者福祉の充実を図ってまいりたいと考えております。地域における主体的な
健康づくりの
取り組みであるヘルス・ステーションや認知症高齢者グループホームの開設を支援するとともに、障がい者福祉の推進に向けた生活状況等調査を実施をいたします。さらに、地域包括ケアシステムの構築に向けた生活支援体制整備のさらなる推進を図ることにより、誰もが住みなれた地域で自分らしく生きていける、つながり、支え合う地域社会の実現をめざしてまいります。
72 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
73 ◯議員(1番 阿部 友子君) では、続けていきたいと思います。前任の中村市長は、2期目の所信表明で文化芸術の振興を1番に掲げてありました。それは、古賀市の顔、誇り、アイデンティティーづくりにつながるものであるということで、文化を古賀市に根づかせようとされたことによります。中村市長と文化芸術は切り離せないというイメージがありましたが、その
取り組みは、私が思うには、古賀市の顔づくり、誇りづくり、アイデンティティーの確立にはまだ至っていないのではないか、文化の薫る古賀市にはまだなり得ていないのではないかと思っております。31年度の予算を見ましても、文化事業が縮小されていてとても寂しく思っております。古賀市には、著名な画家、芸術家の方々がたくさんいらっしゃいます。先日は、赤星さんの展示会があったようですが、このような展示会などを数多く開いていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
74 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
75 ◯市長(田辺 一城君) まあ、赤星さんの作品は、私も幾つも見せていただいてですね、好きです。本市がですね、この間、前市政、前々市政も含めてですね、芸術というものに対する価値を市民の皆様と共有する
取り組みをしてきたことは非常に意義があると思っていますし、だからこそ、各地域46自治会ですね、回っておりましても、やっぱり各所での文化活動ですね、絵もそうですし、書もそうですし、陶芸もそうですし、さまざまな
取り組みを本当に一人一人の主体の皆様がやられている。やっぱりこれは、長年の機運醸成の一つの結果でもあろうと思っています。
で、やはり、プロフェッショナルのですね、いいものをしっかりと見る機会をつくるということは、市民活動における芸術の価値を高める意味でも大事だと私も思っておりますので、展覧会という手法かどうかは検討しなければなりませんけれども、そうした非常に高いレベルの芸術作品に触れる機会を創出していくということについては、考えていきたいと思っています。
76 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
77 ◯議員(1番 阿部 友子君) 今、市長が言っていただきました高いレベルの芸術に触れる、この機会をふやすということが大事ではないかと思っております。古賀市には、文化ホールというものがないわけですけれども、幸い、古賀市は交通の便がいいので、福岡市内の美術館、博物館、博多座とかアクロスなどにも、それからまた、太宰府の国立博物館へも比較的容易に出向いていくことができます。近隣も含めまして、よりレベルの高い芸術に触れることができる場所が多くあるわけです。そこで、ぜひですね、それらで開催されている情報を古賀市でも入手できるように図っていただきたいと思っているんです。これは以前にも申し上げたと思うんですけれども、まだ改善されていないし十分ではないかなと思っております。その点につきまして、そういう情報を発信といいましょうかね、並べるといいましょうか、そういうことについて古賀市はちょっと足りていないかなと思っているんですが、いかがでしょうか。
78 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
79 ◯市長(田辺 一城君) まさにですね、福岡都市圏の一員でして、福岡都市圏、特に福岡市にはですね、非常に市内に有為な美術館等ありますんでですね、こういったところに古賀市民の皆様が行ってですね、芸術に触れるということは、極めて有意義性があると思っています。本市もですね、
子どもたちですけどアート・バスの事業もやっていて、僕、これはすごくいい
取り組みだなと思って見てます。ですから、そうした視点は既に持ち合わせています。で、御指摘の情報発信についてはですね、インターネットもそうですけども、さまざまな手法が考えられると思いますんで、積極的にいいものをやっているんだよということが伝わるということは大事だと認識しております。
で、現状等については、担当から答えさせます。
80 ◯議長(結城 弘明君) 文化課長。
81 ◯文化課長(力丸 宏昭君) 阿部議員の質問の中にあります、本物に触れるというところでは市長申しましたとおり、アート・バス事業というのをやっております。これの部分につきましては、現在、福岡県立美術館のほうに行って、本物の絵を見ていただくということとしております。また、
子どもたちが見るときに、サポートしてくれるボランティアの方の養成を行うようにしております。あと1点、アートサポート講座というのを本年度から行っております。この部分につきましては、アートに係る絵の展示の方法とか、そういうものを行うようにできる人たちを養成しているような状況でございます。この部分につきましても、福岡県立美術館の学芸員の方から指導を仰ぎながら実施しているところでございます。
82 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
83 ◯議員(1番 阿部 友子君) 文化課のほうの御報告で、アート・バスなども今度とも続けていかれると聞きまして、少し安心しておりますが、先ほどの情報の発信の件なんですけれども、他市町に行ったときにですね、そこの町では行われてない、ほかの町で行われている
美術展であったりとか、コンサートであったりとか、そういう催しのチラシがですね、本当に所狭しと並んでいるところがあるんですね。それが、全ていいかどうかという話なんですが、私はそういう福岡市とかよそであっている情報がですね、古賀市は少ないよねっていつも感じているところなんです。例えば、交流館に行きましても、まあ、交流館、今、情報の発信の仕方を少しいろいろ研究をしていただいてはおりますけれども、例えば、図書館とかですね、人がよく集まる部分、そういうところに、例えばアクロスの催しとか、えっと、美術館の催しとか、そういうことの情報発信がですね、少ないなと常々思っているんですが、そこら辺はどのように考えますか。
84 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
85 ◯市長(田辺 一城君) 情報発信、ちょっと多い、少ないの価値判断はなかなか難しいんですが、例えばですね、今、私が認識しているところではですね、古賀市民の方でもですね、例えばアクロスとか展示会をやったりですね、演奏会に主体的にかかわっていらっしゃる方もいらっしゃいます。ですから、そうした方々のですね、
取り組みのポスター等は、文化協会さんのほうも配慮をしてくださって掲示をしている場面も見ていますしですね、どれぐらい目立っているのかとか、そういう話もあるかもしれませんので、そこは検証、反省もしながらもですね、まずはそこだと思うんですよね。まず、古賀市民の方が頑張って、プロフェッショナルとして福岡市内で展示をしているようなものというのは、しっかり古賀市民の皆様にも知ってもらいたいし、それをまあ、今やっているものをまず強化する視点が大事だと思っています。その先に、今も張り出してる歴史資料館のフロアとかにもですね、県美とかほかのところのものもポスターは掲示していると思いますが、もっとやれという御指摘だと思いますんで、検討をさせてください。
86 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
87 ◯議員(1番 阿部 友子君) 歴史資料館の2階まで上がるとですね、国博のポスターとか張ってあるんですよ。ところが、あそこはっていうのはふだん、余り人が行かないということがあるんじゃないかなと思うので。私は、図書館のあのスペースにですね、しっかり目につくような状況で市民に情報発信していただきたいと願ってるもので、申し上げました。
それでは、2点目にいきます。チルドレン・ファーストは、これは、子育て中の市長であるからこそ打ち出せた政策ではないでしょうか。子どもの虐待による悲惨なニュースが後を絶ちませんが、いつごろからか、この国は子どもを守り育てること忘れてしまったのではないかと愕然とするところです。「銀も金も玉も何せむに勝れる宝子に及かめやも」山上憶良のこのような歌は忘れ去られたのではないかと思うところです。未来をつくる
子どもたちです。大事に育む責任があると思っております。
子育て世代包括支援センターが始動することで、よりきめ細やかな支援が行われると期待するものですが、特に産後ケア、孤立しない子育てに力を入れていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
88 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
89 ◯市長(田辺 一城君) えっとこのチルドレン・ファーストを掲げたのはですね、私たち先行世代は、自分たちのことよりも次の世代、未来を担う人たちに対して、よりよき社会をつないでいく責任があるという価値観を私は持っておりまして、掲げさせていただきました。その上で、なぜそれが子どもなのかということはですね、今申し上げたことに加えてですね、子どもというのはそもそも未成熟な存在ですので、社会全体でしっかり守り、育てなければならないという基本認識があります。で、子ども自身も未成熟な存在だからこそ社会で守らなければならないし、子どもの親になった若い世代もやはり、私自身もそうでしょうが、未熟な存在であり、だからこそ、そうした不安や迷いが生じやすく安定性のない状況になりがちであって、ですから、これも社会的にサポートしなければならない。そうした意味において、虐待のお話もありました。また、産後ケアですね。というものが極めて施策として取り組まなければいけないものであると考えております。
この産後ケアの体制の充実強化につきましては、担当部課から説明をさせます。
90 ◯議長(結城 弘明君) 子育て支援課長。
91 ◯子育て支援課長(村山 晶教君)
子育て世代包括支援センター、来年度4月に開設ということですが、産後ケアにつきましては、この
子育て世代包括支援センター、これは就学前までということで対象にしておりますが、特に3歳未満までというところへの支援をしていくことが必要になってきます。その中で、産後ケアにつきましては、支援プランを必要に応じてですね、策定してまいりまして、個々に応じたですね、対応をまた支援をつなげていけるようにしてまいりたいと考えております。
92 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
93 ◯議員(1番 阿部 友子君) 今、課長がおっしゃった部分につきまして、例えば産後でうつ状態にあるような方々をサポートするときにですね、ショートステイとかデイケアとか、そういうものは利用できるんでしょうか。
94 ◯議長(結城 弘明君) 子育て支援課長。
95 ◯子育て支援課長(村山 晶教君) 現在ですね、そういった
取り組み、まあ、デイケア等いろいろ方法といいますか、手法がございますが、そこについてはですね、来年度以降、実態を把握して、どういったニーズがあるかというところを検討しながらですね、やり方の方法を考えていきたいと思っております。
96 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
97 ◯議員(1番 阿部 友子君) ぜひ進めていただきたいと思います。10人に1人が産後うつにかかるという状況があると思います。周りに支援者がいない場合はですね、本当に不安な状況に陥ることがありますので、しっかり寄り添っていただきたいと思っております。
次に、今、発達に問題がある子どもさんが多くなっていると感じておりますが、幸い、古賀市の発達ルームは、近隣でも評判がよいと聞いております。そんな中ですね、プレイルームの外部委託の話が出ておりますが、これはどのような考えで行おうとされているのか伺いたいと思います。
98 ◯議長(結城 弘明君) 子育て支援課長。
99 ◯子育て支援課長(村山 晶教君) 発達ルームにつきましては、先ほど議員からも申されたように、発達課題があるお子さんがふえていっている状況がございます。その中で、現在の発達ルームが当初からは、民間の施設っていうのがこの近隣でもなかった状況がございます。その中で発達ルームができておりますが、現在たくさんの民間施設も出てきております。その中で、発達ルームのあり方、行政としてのかかわり方っていうのがどういったものが必要か、どういったところに支援の力を入れていくかというのを検討しているところでございます。その中で、療育事業に関しましては、民間施設等もできている状況の中で、質の高い支援っていうのもできていく状況がございますので、そういったところについて、今現在、委託のところについて検討をしているところでございます。
100 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
101 ◯議員(1番 阿部 友子君) まあ、確かに民間の事業者がふえているのはわかりますが、そういうことがですね、外部委託するということはですね、当事者にとって本当にいい支援体制になるかどうか、そのあたりをしっかり考えていただきたいと思っております。いろんなケースが、一人一人違うケースがあるわけですね。それに対して、しっかり相談のところから子どもに向き合い、親に向き合い、小学校につないでいくというきめ細かな支援を今、古賀市ができている、そういう状況がある中で、一部を外部委託することでつながりが途絶える可能性があると思うし、連携するためには連携がうまくいかなかったりすることがあると思うんですね。まあ、今、検討されているということでしたので、本当に慎重に検討をしていただきまして、本当に子どものため、親のためにどうあるべきかということを考えていただきたいと思っております。
次に、子育て包括支援センターの開設に期待しておりますけれども、チルドレン・ファーストの考え方についてですね、大体、何歳までと考えてあるかを伺いたいと思います。包括という意味で、何歳かというところです。
102 ◯議長(結城 弘明君) 子育て支援課長。
103 ◯子育て支援課長(村山 晶教君)
子育て世代包括支援センターについては、就学前までを対象と考えております。
104 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
105 ◯議員(1番 阿部 友子君) そうなんですね。はい、わかりました。済みません。そしたらですね、そうしたら、それ以上の子どもに対しての考え方について伺いたいと思います。特に中高生について。この部分については、児童館というところが一応居場所になっているかなと思っておりますが、街部のほうはいいんですが、米多比児童館、ここは東中学校区の児童館という位置づけをされておりますが、小野と青柳というところですごく範囲が広いわけですね。
子どもたちには大変使いづらい状況だろうと思っておりますが、この点についてはどのようにお考えか伺います。
106 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
107 ◯市長(田辺 一城君) えっとまあ、議員、中高生、御指摘いただきました小学生も含めてですね、就学後についても当然
子どもたちの育ち、学びを支えると掲げておりますんで、特に、学校現場と地域と連携をして
取り組みを進めているところです。で、今、御指摘いただいた児童館はですね、そうした中でも大変行政としてやっていく、子どもの育ち、学びを支える上でですね、とても重要な機能を果たしているとまず認識しています。で、中学校単位で3つありますけれども、確かに米多比の児童館につきまして、私も何度も行っていますし、現場の話も聞きましたけれども、やはりその利用者のところをリアルに捉えていくとですね、やっぱり米多比の子が中心になってくる。アクセスですね。地理的な特性も当然にあるんですけれども、まあ、一旦、中学校単位でつくるんだということでやってきておりますんで、まあ、その辺の課題は御指摘のとおりだと思ってます。
今後ですね、この児童館機能を──いい機能は持っているんでですね、しかもあそこ、子ども、まあ、子どもでもあるほかお母さんがですね、実は市外からも来たりしています。で、実は、古賀市がそうした機能が充実していること、そして周辺はですね、そういったサービスが追いついていない現実があって、古賀市の児童館がそうした役割も広域的に担っているというところは非常に発見でもありましたし、大事な点だと思いますので、どうやったらもっとですね、児童館のよい機能というのが使っていただけるかということは、しっかり教育委員会と連携して検討していきたいと思っています。
108 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
109 ◯議員(1番 阿部 友子君) 米多比の児童館はほかの2つの児童館と違いまして、ちょっと性格が違うと思っておりますけれども、やはり小野地区の方の利用が多いし、先ほどおっしゃいましたように、子育て支援の部分では新宮とかから見えているという状況も存じ上げております。そういう意味でですね、青柳地域の中学生、高校生が、ちょっと居場所がないのかなと思うので、そこら辺をぜひ考えていただきたい。それから、米多比児童館につきましては、かなりの老朽化が進んでおります。この点についても、ぜひ早急にですね、何らかの対応を考えていただきたいと思っております。
それでは次に、3点目の地域共生社会の構築について伺いたいと思います。これにつきましては、まさに地域福祉の推進であると考えております。厚労省は、「我が事・丸ごと」というキーワードを使って、地域のあり方を進めようとしておりますが、地域課題を我がこととして捉えるような意識の醸成をする働きかけが必要だと考えております。具体的には、どのように進めるか伺いたいと思います。
110 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
111 ◯市長(田辺 一城君) まあ、具体的な施策等については後ほど担当から答えをさせますけれども、地域福祉の推進でそれぞれのですね、住民の皆様が主体性を持つということが、先ほど防災もそうでしたけれども、とても重要だと思ってまして、そうした意識涵養の
取り組みを広げていかなければならないという基本認識を持っています。
で、そうした中で、本市は既にですね、超高齢社会の中で、高齢者に限った話ではないですけれども、やっぱり医療・介護ということの重要性を認識してもらう意味でですね、ヘルス・ステーションを通じてですね、
健康づくりを自治会単位で取り組んでいただくと。これかなり意識の涵養には効果が高いと、私は現場でも思っております。ですから、こうしたさまざまな主体性を持ってもらう
取り組みをさまざまな角度から展開をしていくということが行政に求められていると考えております。
残りは担当から答弁させます。
112 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
113 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 地域福祉の推進に当たりまして、市民の意識の向上等を図る手法でございますけども、今年度、まさに第2期古賀市地域福祉計画、それから第5次古賀市地域福祉活動計画、社協の計画と一体となってこの計画を今策定しているところでございます。まずは、この計画をつくり上げまして、この計画を市民に周知をして、そういったところでですね、市民の意識の醸成を図ってまいりたいと考えております。
114 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
115 ◯議員(1番 阿部 友子君) 部長に答えていただいたように、社協との地域福祉活動計画とが一体化となって、今策定が進んでいるというところでありますが、そういう意味でですね、社協とのより一層の連携が必要ではないかと思っておりますが、その点につきましてはどのようにお考えか伺います。
116 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
117 ◯市長(田辺 一城君) 御指摘のように、社会福祉協議会も歴史と歩みがあってですね、先般も記念式典に参りましたけれども、しっかりと社会福祉協議会の皆様が培ってこられたスキル、知見というものも、連携を図ってですね、地域包括ケアシステムの構築もそうですが、地域福祉の推進を果たしていかなければならないと思っています。
118 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
119 ◯議員(1番 阿部 友子君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。
今現在、地域福祉計画は、パブコメが終わりまして、策定の最終段階に入ったかと思っておりますが、この点について気になる部分なんですが、推進体制についてです。目標年度は明記されておりますけれども、計画の進行管理はどこにするかというところが明らかにされておりません。このような計画でいいのかという疑問がございます。計画のつくりっぱなしではなく、しっかり進捗状況を見ていく必要があると思うんですが、市長、どのようにお考えですか。
120 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
121 ◯市長(田辺 一城君) 基本的に、計画に記載した内容にもよりますが、進捗管理をしていくことは重要だと考えております。
122 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
123 ◯議員(1番 阿部 友子君) 厚労省のホームページにですね、地域福祉計画の優良事例っていうものが出ておりました。計画の進行管理として、庁内関係各課による計画推進委員会、または計画推進協議会、地域福祉推進ネットワーク会議などにより、効果的、効率的な計画の推進を図ることが盛り込んであります。この点、古賀市には明確な──明文化されていないわけですね、どこの機関がするかということがですね。こういうことなので、いわゆる第1次地域福祉が10年間も顧みられることなく過ごしてきたんではないかと思うところです。進行管理を行う部署が、きちんと明記する必要があるんではないかと思います。再度伺いますが、いかがでしょう。
124 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
125 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 進捗管理をしていく部署につきましては、パブコメでですね、そういった御意見賜りましたので、その後は、また策定委員会で計画案の修正作業、実は行っておりまして、そのところではですね、まあ、福祉課において行っていくという文言は、ちょっと追記はさせていただいております。ただ、やっぱり単独の課でっていうのはなかなか難しい状況もあるかと思いますので、基本的にはまあ何らかのですね、組織、まあ委員会等をつくってやっていきたいということで、策定委員会の中でもお話は申し上げておるんですけども。実は、この計画の素案をつくる段階ではですね、庁内の関係課で策定委員会というものをつくって策定をしておりますので、そういったものを活用しながらやっていくのがいいのかなと考えているところでございます。
126 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
127 ◯議員(1番 阿部 友子君) これからの地域づくりには、この地域福祉計画がとても重要な役割を果たすと思いますので、ぜひそのあたりは十分に検討していただきたいと思っております。地域共生社会を実現するための計画であると考えております。しっかり取り組んでいただくことを望みまして、会派代表の質問を終わります。
128 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、会派連、阿部友子議員の質疑を終結いたします。
ここで暫時休憩いたします。
午前10時43分休憩
………………………………………………………………………………
午前10時55分再開
〔出席議員16名〕
129 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
次に、会派自由クラブ、松島岩太議員。
〔松島議員 登壇〕
130 ◯議員(11番 松島 岩太君) 通告に従いまして、会派自由クラブを代表して
施政方針に対して代表質問を行います。
施政方針を読み解くに当たり、その方針の根底にどのような政治的源流が流れているかが重要と考えますことから、以下、質問をします。
1、どのような政治的立場に立脚しているのか。
2、所信表明の「対話と交流」を起点にとは何を意味しているのか。
次に、開発行為に対し、前のめり感があるのはむしろ歓迎するものでありますが、その姿勢について質問をします。
1、スピード感を持って取り組むとは、どのようなことを指しているのか。
最後に、さきの議会で区長制度改革の端緒につかれましたが、危惧されている自治会未加入者の増加に対する対策が
施政方針に記載されていないように感じられますことから質問をします。
1、自治会未加入者の増加可能性を抑止、減少させる対策はどのように考えられていますか。
以上、市長に答弁を求めます。
131 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
〔市長 田辺一城君登壇〕
132 ◯市長(田辺 一城君) 会派自由クラブの御質問、
施政方針についてにお答えをいたします。
1点目の1と2について、あわせてお答えを申し上げます。
民主主義は、この社会に生きるあらゆる立場の人々の思いを酌み取りながら、その調和を図る営みであると理解をしています。ですから、私は政治家として民主主義を健全に成立をさせるために、国民の皆様の道具となることに徹する立場をとっています。道具は、必要なときに手元になければ使えません。このため、一人でも多くの古賀市民の皆様にとって田辺が手元にあると実感をしていただける、つまり身近な政治家となれるよう、ひたすらに地元をくまなく回り、誰とでも顔を合わせて話をする対話と交流を重ねてきました。
市民の皆様とさまざまな現場で対話と交流を図ることによって、私たちの暮らしを取り巻く社会課題を見出すことができます。さらに、それらの課題を解決する政策を立案していくために、それぞれの市民の皆様の御経験に基づく知見が有意なことも多くあり、そうした知見をいただくためにも対話と交流は重要です。市行政だけでなく、広く市民の皆様のお力をいただき、古賀市のさまざまな課題を解決していく、
まちづくりを進めていく、その思いを込めて「オール古賀」というキャッチフレーズを掲げさせていただきました。
さらに付言しますと、私自身はリベラリストであり、保守主義者であると自覚をしています。リベラルとは、自由であり、他者に寛容であることだと理解をしています。私は、憲法第13条にあるように、誰もが個人として尊重され、幸福を追求していけることが最も大切だと考えております。そして、フランス革命以後に生まれた保守の概念に基づくと、人間はそもそも不完全な存在なので、この社会も不完全である。不完全を前提としながらも社会は前に進めていくものなので、人間の経験知、これまでの歩みに依拠しなければならない。つまり、私の言葉で言いますと、今の古賀を築いてきてくださった人生の先輩方、先人の皆様の御尽力に感謝し、継ぐべきものを確実に継ぐという姿勢になります。
過去を大切にし、そこから学びながら進むわけですから、おのずと変革そのものは漸進的、緩やかなものになります。さらに、保守主義は、みずからの不完全性を前提としますので、異なる他者の意見にしっかりと耳を傾ける、対話をするという寛容性を内在します。
こうした保守主義の考え方については、政治思想に詳しい中島岳志東京工業大学教授の論考が参考になります。また、私が参考にしております、楕円の哲学を掲げた大平正芳元首相の理念と実践に通底するものがあります。こうしたことから、私は自由と寛容を重んじるリベラリストであり、保守主義者であると自分自身を規定をしております。
2点目についてお答えします。本市では、昨年3月に玄望園土地区画整理事業の造成工事が始まり、計画どおり本年11月ごろに造成工事が完了する予定です。立地する企業も、ことし半ばには決定できるよう、業務代行者と情報共有しつつ、企業誘致活動を進めております。また、昨年12月には、今在家土地区画整理準備組合が設立され、具体的な土地利用転換や企業誘致に向けた動きが加速しております。さらに、新原高木地区の開発実現に向けた国・県協議も進めております。このように、地元の皆様の機運の高まりを受け、今後はさらに国・県への働きかけを積極的に行うとともに、企業等の各方面に対してもトップセールスに力を入れ、開発の早期実現に向け、取り組んでまいりたいと考えております。
3点目についてお答えします。自治会は、住民同士の親睦、地域の美化活動、高齢者の見守りや子どもの安全対策などさまざまな地域課題に取り組まれている重要な存在であり、自治会加入の促進は取り組むべき課題であると認識をしております。各自治会では、未加入世帯を訪問するなど加入促進策に取り組まれておられ、市としても転入者に加入案内チラシを配布する
取り組みや、広報こが等での周知を実施をしております。今後とも、自治会活動の重要性の周知等を通じ、加入促進に向けた
取り組みを実施してまいります。
133 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。
134 ◯議員(11番 松島 岩太君) 順次、質問を続けます。この質問は、市長がどのような政治的立場に立脚して、市政運営を進めていこうとされているのかに関する質問です。市長は、2011年4月の福岡県議会議員選挙でさきの政権であった民主党公認で立候補され、初当選をされました。2015年には再選。2018年、国民民主党が発足すると、同党の全国青年委員会委員長に就任をされました。
そこで、市長にお尋ねをいたします。市長は、旧民主党、現国民民主党との関係性は現在どのようになっていますか。答弁を求めます。
135 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
136 ◯市長(田辺 一城君) 政党との関係は、もう既に離党をしておりますので、政党と政党人ではない状況にあります。
137 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。
138 ◯議員(11番 松島 岩太君) そうすると、旧民主党、国民民主党との関係は切り捨てたと理解してよろしいですか。答弁を求めます。
139 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
140 ◯市長(田辺 一城君) 切り捨ててはいません。それは、ほかの政党の皆さんとも同等の距離感でしっかりとおつき合いをしていきたいと思ってます。
141 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。
142 ◯議員(11番 松島 岩太君) よくわかりません。関係は断ち切ったんですか、断ち切ってないんですか。再度、答弁を求めます。
143 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
144 ◯市長(田辺 一城君) 人間関係も、組織との関係も、今まであったものを断ち切るということは適切ではないと思っています。それは今までの営みをきちんと大事にした上で、さまざまな政党、組織、団体、個人の皆様とさらにつながりを広げていくということが肝要だと思ってます。
145 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。
146 ◯議員(11番 松島 岩太君) 市長のフェイスブックを拝見すると、先月2月に行われた北海道網走市における市議会議員選挙において、国民民主党所属の候補に古賀市長田辺一城として為書きを贈呈されています。どのように理解すればよろしいですか。
147 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
148 ◯市長(田辺 一城君) 申し上げましたように、個人の政治家としての人間関係、ネットワークを断ち切ることは適切ではありませんし、どこの政党に所属していようと、信頼できる方に対しては当然に応援し、これまで同様に連携をしていくということになろうかと思います。
149 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。
150 ◯議員(11番 松島 岩太君) 先ほどお話をされたオール古賀を標榜されながら、一方で、特定の政党所属の議員を古賀市長として応援をする、古賀市民を代表する古賀市市長として軽率過ぎる行動であると言わざるを得ません。何がオール古賀なのか、正直意味がわかりません。とりあえず、田辺市長は旧民主党、現国民民主党に類する市長であると理解をします。答弁は結構です。
次に、対話と交流についてです。政治家として非常に重要な視点であり、一人の政治家として見習うべき点が多分にあると理解をし、その行動力に率直に敬意を払うものであります。ただ一方で、これだけ対話と交流を政治姿勢として前面に打ち出されるからには、逆に言うと、対話できない、交流できない、そういう声や意見に対し、対応をしないということで理解してよろしいですか。答弁を求めます。
151 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
152 ◯市長(田辺 一城君) 人間としての限界はあるとは思いますけれども、基本姿勢としては、このまちに住む5万9,000余の皆さんと一人一人顔を合わせて、極限まで目の前に行って話をするための行動をすることが、政治家の責務だと思ってます。
153 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。
154 ◯議員(11番 松島 岩太君) それでは、逆に対話できない、交流できない声に対し、どのように対応しようと考えられていますか。答弁を求めます。
155 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
156 ◯市長(田辺 一城君) 私みずからですね、どこにでも飛び込んでいっているつもりです。ただ、おっしゃるように、いや、それでもなお声をかけにくいなという方もいらっしゃるのかもしれません。そうした御指摘だとすればですね、私はハードルは一切設けておりませんので、どんどんアクセスしていただけたら、とてもありがたく思います。
157 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。
158 ◯議員(11番 松島 岩太君) 少し意地悪な質問をしているように聞こえるかもしれませんが、実は政治家として非常に重要な事柄でありますので、もう少し質問を続けます。
私は自民党に党籍を置く市議会議員です。旧民主党のことはわかりませんが、私たち自民党は大衆政党であり、対話と交流を大切にすることと同じように、声なき声、直接目の前にない声に対し、どうやって耳を澄まし、聞き取ろうとするのかが重要なことだと教わります。聞きたくても聞くことができない、そんな、例えば、わかりやすく申し上げると、歴史の中に埋もれてしまった声なんていうのは聞きたくても聞くことができない。だからこそ、私たちは直接目の前にある声に対応することと同様に、重要なことですよ、重要なことだけど、目の前にある声に対応すると同様に、その奥に横たわっている声なき声に誠実に向き合う姿勢をとても大切にしています。そのための自分磨き、研さんを積み必死に努力することが求められていると考えます。その姿勢、価値観が大事なんだと。
市長は、すばらしい姿勢だと思うんですけれども、議員が壇上でお話をされるとき、その方向を向いてあります。まあ、子どものときから、ちゃんと人の話はそのほうを向いて聞きなさいと。ただ片方で、多くの首長さんが、実は議員さんのほうを向いていないというのはどうしてなのか。それは逆に言うと、議会の背景に傍聴席はいつもあります。これは、実は議員は市民の声を代表してその背景にある声を代弁している、そうすると実は議員のそこの壇上で発言している声は、その背景に市民の多くの皆様方の声があるから。だから、多くの首長さんは、恐らく前を向いて、市民のほうを向いてお話を聞いているんだと思っています。市長が掲げられる対話と交流は、その姿勢や行動力は本当に評価できるものの、その一方で、目の前の声に前のめりになり過ぎて、価値観として、聞きたくても聞けない声や、声なき市民の切なる願いといった奥行きのある世界を軽んじている傾向があるということを、少なくともそれを聞き取ろうという姿勢や価値観は少し感じにくいということを指摘しておきたいと思います。答弁は結構です。
次に、開発行為に対する質問です。やる気は伝わってきます。ただ、言うは易し行うは難しです。スピードを上げるという問題を突き詰めていくと、とどのつまり、市民の皆様からお預かりをしている税金を幾らつぎ込むのかという問題にかかってきます。開発行為のスピードを上げるために、市長はどのぐらいの税金を投入するお考えなのか。よく先例として挙げられるのが、食品加工団地を含む古賀の工業団地です。あれの多くは開発公社を活用した公社方式です。今在家や新原の開発の話はよく話に出てきますが、開発公社で買い取れば間違いなく開発行為のスピードは上がります。かけ声だけではなく開発行為のスピードを上げるためには、開発公社で買い取れば地権者は公社一人です。間違いなく開発行為のスピードは上がると考えますが、市長の見解を求めます。答弁を求めます。
159 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
160 ◯市長(田辺 一城君) 当然、今どのような手法をとるかは検討している段階ではありますけれども、スピード感を持って
取り組みますが、さきの議会でも申し上げましたように、丁寧に合意形成することも大事ですし、何事も何かをおろそかにして早ければいいという話ではないとも思っておりますので、スピード感という言葉はそうしたことの含意があってのことだと理解いただけるとありがたく思います。
161 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。
162 ◯議員(11番 松島 岩太君) 所信表明や議員との質疑の中で市長自身がおっしゃったんです。開発行為に対し、スピード感を持って取り組むと。ならば、やはり具現化する対策を提示する必要があると思います。確かに、現在、先ほど御答弁にもありましたように、区画整理組合準備会が立ち上がっています。区画整理事業で進めるならば、一つのポイントは売価です。最終的に坪単価が幾らになるのか、ここが最大の関心事です。市長が、スピード感を持って進めるというのであれば、公共インフラ──つまり、道路とか下水とかいった、いわゆる公共インフラは全部古賀市で面倒を見ます、これならば、間違いなく開発行為のスピードは上がります。いかがですか。市長の見解を求めます。
163 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
164 ◯市長(田辺 一城君) スピード感を上げる手法として今御提起いただいている内容は、一旦、受けとめさせていただきます。申し上げておりますが、繰り返しになる点もありますけれどもですね、きちんと丁寧に検討を進めて、その中で最もスピード感のあるという選択をしていきたいと思っています。
165 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。
166 ◯議員(11番 松島 岩太君) 市長のやる気を表現するためには、市民の皆さんからお預かりをしている大切な税金を幾ら投入できるかにかかっています。勇気ある決断が必要です。今の市長の答弁をお伺いするに、市長が言われる開発行為にスピード感を持ってというのは若干、申しわけないけれども、今の段階ではかけ声だけだと言わざるを得ません。意見として申し上げておきます。答弁は結構です。
最後の質問は、自治会未加入者の問題です。この問題は、党派を超えて取り組むべき深刻な問題です。立憲主義を標榜される市長であるならば、条例化するのも一つの方策だと考えますが、いかがですか。答弁を求めます。
167 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
168 ◯市長(田辺 一城君) 申し訳ありません。ちょっと、立憲主義との関係がちょっとつかみかねた部分はありますが、条例化という手法があろうという御提案は、御意見として一旦いただきたいと思います。
169 ◯議長(結城 弘明君) 松島議員。
170 ◯議員(11番 松島 岩太君) この問題の難しさは十分承知をしています。少なくとも、今後の対策を検討する上でも、自治会加入率のデータ化は必要であると考えています。細部にわたるデータ収集を求めます。否決されたとはいえ、議会で修正案が提出された重要案件です。引き続き、誠実な対応、対策を求めて、会派自由クラブの質問を終わります。
171 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、会派自由クラブ、松島岩太議員の質疑を終結いたします。
次に、会派公明党、井之上豊議員。
〔井之上議員 登壇〕
172 ◯議員(13番 井之上 豊君) 皆さん、こんにちは。公明党の井之上豊です。
施政方針に対して、会派を代表して質問をいたします。市長の
施政方針には、古賀市が今抱えている重要な問題ばかりがあると思います。しかしながら、具体性がないと思われます。書きおおせない多くの内容があり、まあ、当然のこととは思っております。そこで、中小企業の
生産性向上、新規支援、また、道の駅はどう進めるのか。そして、災害対策、公共交通の問題などです。新市長体制となり、どのように解決していくのか伺いたいと思います。
まず、中小企業や
小規模事業者の販路拡大と
新規創業者の支援とありますが、これはどう進めていくのでしょうか。
2点目、道の駅について、市民の皆様の声をどう受けとめたのか。
3点目、
子どもたちが大人になっても住み続けたい古賀市とは、どのような古賀市か。また、何をめざしているのか。
4点目、地域防災計画はどこまで進んでいるのか。
5点目、
地域公共交通網形成計画を策定し、市民の生活利便性の確保と持続可能な公共交通体系の確立とあるが、何をもって確立と考えるのか。
以上、質問いたします。
173 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
〔市長 田辺一城君登壇〕
174 ◯市長(田辺 一城君) 会派公明党の御質問、市長の
施政方針についてにお答えをいたします。
1点目についてお答えします。中小企業や
小規模事業者の販路拡大については、ふるさと応援寄附での返礼品取り扱い事業者、品目の拡大やまつり古賀、食の祭典、日本オープンゴルフでの出店の場の提供等により進めてまいります。また、新規創業の促進につきましては、新たな
取り組みとして、創業のステージに応じた支援を行うこととしておりまして、具体的には1つ目に、特産品を活用した新商品の開発とアイデアの具現化に対する支援。2つ目に、市内商業施設の一部を借り上げ、イベントでの出店の場を提供するテストマーケティングの支援。3つ目に、クラウドファンディングを活用した小規模での創業ができる拠点の整備への支援。4つ目に、本格的な創業を行う際の費用への支援を通じて進めてまいります。
2点目についてお答えします。道の駅につきましては、市民の皆様の理解を得ることが重要であると考えており、まずは、3月9日にリーパスプラザこが交流館で対話集会を開催いたします。こうした
取り組みを通じて、市民の皆様の御意見をしっかりと受けとめることとしております。
3点目についてお答えします。
子どもたちにとって大人になっても住み続けたいまちとは、そこで暮らす大人たちが魅力的であり、家族や友人、地域とつながることのできるまちであると考えます。そのために、まずは、このまちに暮らしている私たちが、このまちを愛し、誇りに思えること、そして、
子どもたちにもそうした気持ちが伝わり、自分たちのまちが好きだと思えることが大切です。そうした一層魅力ある古賀市になるために、
施政方針の中でお示しをしております産業力、子ども、健康・安心の大きく3つの観点から、個々の政策の実効性を高めるとともに、それぞれの政策が相互に作用し合い、相乗効果で好循環をもたらすための
まちづくりを進めてまいります。
4点目についてお答えします。古賀市地域防災計画は、熊本地震や九州北部豪雨の経験をもとに改定された福岡県地域防災計画の内容に沿った見直し作業を現在進めておりますが、近年の豪雨を踏まえた大根川の浸水想定区域も、現在、福岡県において見直しがなされておりますことから、その結果も踏まえて改定を行うこととしております。
5点目についてお答えします。持続可能な地域公共交通体系を確立するためには、電車やバス、タクシーといった移動手段としての公共交通の面的なネットワークのみならず、市を初めとする行政はもちろん、交通事業者や市民の皆様など関係者それぞれが担うべき役割を明確にし、地域公共交通の価値やそれを維持・活用する目的が共有され、初めて確立され得るものと考えております。それぞれの役割につきましては、市を初めとする行政には、公共交通関連のインフラ整備を進めるほか、関係者間のコーディネートなど、公的な立場で総合的な力を発揮すること。交通事業者には、公共交通の担い手として事業の継続性を念頭に、利用者が真に望む公共交通サービスの提供を追求していくこと。そして、市民の皆様には、公共交通サービスの利用者としてサービスを利用しなければ公共交通が維持できなくなるという構造をよく理解をしていただき、自家用車中心の移動から公共交通による移動へシフトするなど、公共交通をみずから支えるという意識を持っていただくことなどが挙げられると認識をしております。
なお、地域公共交通体系につきましては、移動に関するニーズや社会経済情勢の変化に応じて、持続可能性を前提に柔軟に見直されるべきものと認識をしております。
175 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
176 ◯議員(13番 井之上 豊君) 中小企業や
小規模事業者の販路、また
新規創業者の支援についてですが、我が国の経済は、雇用や所得環境が改善する中で穏やかな回復が続くことが期待されています。他方で、世界経済の動向など先行き不透明感の増す中にあって、中小企業や
小規模事業者の皆様が厳しい経営環境の中で奮闘されておられます。日本の全企業の9割を占め、雇用の7割を創出する中小企業や
小規模事業者が元気になることこそ、日本経済の持続的な発展に不可欠です。これは古賀市にあっても同じことが言えます。
3点目に伺う
子どもたちが住み続けたい古賀市に関連すると言えますが、将来、古賀市の中小企業や
小規模事業者が発展し、
子どもたちが誇りを持って働き続ける職場のあり方をどう考えられるか、また、ある意味、販路拡大は企業努力と思いますが、その上で何を支援していくのか、具体的にどのように支援するのかということを御質問いたします。
177 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
178 ◯市長(田辺 一城君) 具体的な支援手法につきましては後ほど担当に答弁をさせます。
私の実家も
小規模事業者ですからあれですけども、結局、やっぱり中小企業者さん、
小規模事業者さんの振興を図っていく上で国の施策は大変重要でですね、もちろん県もですけれども。例えば今だと、経営革新の
取り組みもかなり広がってきておりますし、本市の企業さんにも経営革新で頑張っていただいている企業もたくさんあると思っています。こうした公的支援を工夫を持ってですね、やっていくことは当然大事だと思っていますし、それが製造もそうですし、販路というとこにも、結果、公的支援がプラスになってですね、事業者さんの伸長につながっていくものとまず認識をしていて、その点はとても重要だと思っております。で、将来にわたってですね、人口減少社会でもありますし、消費が減退していく中でもですね、どういった形でですね、業をやっていくことがベストなのかということは、まさに企業努力の部分は大いにあると思いますが、例えば、先進事例等があればですね、そうしたものの共有を図っていくのは公の支援として当然あり得ると思っています。
細かいところについては担当に答えさせます。
179 ◯議長(結城 弘明君) 商工政策課長。
180 ◯商工政策課長(橘 勇治君) まず、販路拡大につきましては、先ほど、市長当初の答弁にありましたとおり、まずふるさと納税で、これ全国に古賀市内の商品を送っているというところで、拡大もありますし、あとは、通常やっております、まつり古賀だとか食の祭典ですね、このあたりで古賀市のPRとともにそういった販路の拡大の支援もやっていくようなことです。来年につきましては、日本オープンもありますので、そのあたりの支援もあろうかと思っております。
それとあと、中小企業についてはですね、来年度、新しい事業ということで、活気とかですね、にぎわいを考えたときに産業が果たす役割も大きいというところで、そのあたりで新しいことに挑戦しようという方を支援したいと。創業であり、
事業承継とかですね、そのあたりで新しいことにチャレンジする方々に支援していきたいと、そのように考えております。
181 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
182 ◯議員(13番 井之上 豊君) わかりました。時間がありませんので、次に行きます。
道の駅についてお尋ねします。観光拠点機能とそれから産業力強化機能を兼ね備えたとありますが、その関係性はどう考えられますか。
183 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
184 ◯市長(田辺 一城君) まず、産業力……そうですね、本議会でも答弁させていただいておりますけれども、産業力が我が市の強みですので、これを道の駅を構想していくに当たっては、最も重要な要素として取り込んでいくことがまず重要だと思っています。
で、産業で生み出されたものが、市内外の人に優位なものとして買ってもらったり楽しんでもらったりするということが、本市の経済にとってもプラスになると思っています。そういった意味で、産業力をしっかりと打ち出す場としながら、市内外と申し上げましたけれども、まさに観光という視点で多くの人にその魅力を知ってもらう、つまり発信していく拠点としての機能が重要だという認識で観光と物産の拠点ということで、申し上げてきているところです。
185 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
186 ◯議員(13番 井之上 豊君) 宗像の道の駅は海産物が売り、大分の大山町の道の駅は山の中ですが、川沿いにあり、ヤマメやアユがあり、最近は焼肉レストランを営業しています。大任町の道の駅は1億円のトイレ。それぞれ地域の売りがあるようですが、古賀市の道の駅はもしやるとすれば何を売りとされるのでしょうか。
187 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
188 ◯市長(田辺 一城君) それこそですね、計画案が間もなく出てくると思いますが、そこで出てくるものをまず大前提として大切にしなければならない。その上で3月9日もそうですし、1回で終わらせるつもりはありませんので、そうした対話の場で、市民の皆様、また事業者の皆様がどういったものを求められてくるのかということは、検討に当たって重要な材料だと思っています。で、その上で、私見としては、やはり産業と先ほど来申し上げていますように、こうしたことをしっかりと打ち出し、伸ばしていくための仕掛けというのは大変大事だろうなと思ってます。
それが、ただ産業の中でも、工業力はやはり非常に強いと。幸いですね、食というところを軸にしてですね、まちが発展してきているところはありますので、やっぱり観光という側面では食べるというのは極めて重要なキーワードになりますんで、そうした意味では、本市が道の駅を進めるならばですね、そうした要素を大きなものとして盛り込んでいくということはあり得るところかなと思っています。
今、議員御指摘いただいているようなことをですね、さまざま検討しですね、最大限このまちのですね魅力っていうのを引き出していくということになっていくとするとですね、現在、29年度に行った観光拠点設置可能性調査で想定している規模感というのでは納まらない可能性も出てくるのかなとは思っておりますが、いずれにしろ、財政との見合いというか相談もしっかりやらなければいけませんし、ただ、魅力を引き出すために何がなし得るかということは、今のような前提に立って考えていきたいと思っています。
189 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
190 ◯議員(13番 井之上 豊君) 最初にお伺いしておけばよかったんですけども、市民はこの道の駅が必要と考えていると思われますか。
191 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
192 ◯市長(田辺 一城君) 私が市内全域を回っている、そして、そのときに聞いた声というのが量的に正しいかはわかりませんので、改めて市長となりましたので、対話集会という場をつくって、真に市民の皆様がどのような思いを持たれているかということをまずつかむということが重要だと思いまして、集会も開催させていただきます。
193 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
194 ◯議員(13番 井之上 豊君) わかりました。じゃあ、次行きます。
子どもたちが大人になっても住み続けたい古賀市とはについてです。市長はなぜ古賀市に住まわれたのですか。
195 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
196 ◯市長(田辺 一城君) ここに生まれ、実家に帰ってきたからです。
197 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
198 ◯議員(13番 井之上 豊君) 私はここには生まれておりませんけれども、私個人としては、苦楽を共にした友人、それから学校、私を励ましていただいた大人の人たちがいたからであります。市長はどうですか。少なくとも、人とのつながりは大切と思いますが。また、教育の充実、いい職場、子育てのしやすさ、交通の利便性、買い物がしやすいなどさまざまです。市長が描いた住み続けたい古賀市とは、どういう古賀市であるでしょうか。
199 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
200 ◯市長(田辺 一城君) ここですね、結構難しい話だと思うんです。先ほど、第1答弁でですね申し上げたのは、やっぱりこのまちをですね、今住んでいる私たちが、「最高やない、ここ住んだら住みよいよね、子どもも育てやすいよね、御飯もおいしいよね」と、そういった感覚をもって、それはいわゆる郷土愛なんだろうと思いますけれども、大人がしっかり持つということ。それが、しっかりと次の世代の
子どもたちに伝わっていると、このまちはすごくいいまちなんだということを原体験として
子どもたちが郷土愛醸成されているということが、まず大事だと思ってます。
で、現実問題としては、私の同級生や同世代もそうですけれども、多くはこんなに住みよいまちからも出ていきます。福岡市もそう、大阪もそう、東京首都圏もそうです。これは本市に限らず、構造的な問題があるとは思いますけれども、そうした難しさがある。ただですね、──それを聞きたいというわけではないと思いますので。稼働年齢で働いている世代がですね、やはりここに戻ってきたいと思える環境を常に担保しておくということは、
まちづくりにとって重要だと思っています。20代、30代で結婚して、ばりばりあっちでどこかで働いていてもですね、やはりと考え直して、「やっぱりそれは古賀市やね」と、例えば福岡に帰るとなったときに。福岡市ではなくてですね。福岡市が悪いと言っているわけではなく。ですから、やはりこのまちで生まれ育ち、地域で暮らし、生きてきた、育った人間が戻ってこれるような魅力ある福祉の環境、雇用・経済の環境というのを常に担保し続けるということが大事だと思っています。
201 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
202 ◯議員(13番 井之上 豊君) 今後、若い人たちがですね、古賀に戻って夢をかなえることができる、そういう古賀市をつくっていただきたいと思っております。
次に、地域防災計画は、というところですが、一方的にちょっとお話をさせていただきますが、南海トラフにかかわる地震は、30年以内に震度7以上の地震が必ず起こると言われております。これが、今か、あすか、また、10年後、30年後ということになりますが、本当にいつ起こるかわからないような状況であります。
南海トラフは太平洋側で関係ないようですが、古賀市が関係している西山断層は、南海トラフ地震が起きる前後に西山断層の揺れが想定されております。日本があるユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが滑り込むようになっておりまして、それがひずみが戻ろうとして地震が発生すると。震度7程度の地震であったとしても大きな津波がこれ起こるという可能性があります。
また、きょうの私がとっております新聞にですね、大地震発生予測ということで、備えは万全か、改めて見直しをということでちょっと新聞がありましたので。政府の地震調査会が青森県東方沖から房総沖にかけての日本海溝沿いで起きる地震の発生予測を公表したと。これは、先ほど言いましたように、南海トラフにもかかわることですが、同じような形で起きると。90%以上の数字も出ております。マグニチュード9クラスの超巨大地震に襲われた東日本大震災からまだ8年、この海溝でしばらくは大きな地震はないと思いがちですが、この調査委員会で3月11日後も大震災は起こり得ると警告しております。決して油断はしない、この1点を深く肝に銘じていただきたいということがあります。
そして、これ一番大切なことですけれども、東日本大震災の教訓を思い起こし、ハード、ソフト両面から地震と津波への対策を強化しなければいけないと。その意味で気になるのが、私は大丈夫とたかをくくっている人がいまだに少なくないように思える。それから、この調査で恐れを感じている人は77%、しかし、実際に避難訓練などに参加しているのは35%。災害発生時に自身がとるべき行動を決めている人も50%にとどまっているということです。この前の一般質問でもお話ししましたように、岩手県の釜石市では、
子どもたちが「命てんでんこ」、これは自分の命は自分で守れとの標語ですね、率先して高台に逃げ、全員助かった。メディアから釜石の奇跡と称賛されたことは、周知のとおりであります。地元では、あれは奇跡ではなく釜石の実績と言っておられます。
子どもたちは、日ごろから高台に逃げる訓練を日課とし、実施していた。それが生きたというわけであると。日ごろの備えに勝る対策はなしということで、古賀市としてもですね、こういう自助に関するこの呼びかけというものはですね、きっちりやっていかなければいけないと考えております。
防災は起きてからどうするかではなく、起こる前にどう備えるかが大事と思います。ここで、市長の防災についての見解をお聞かせください。
203 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
204 ◯市長(田辺 一城君) 課題認識は共有されていると思います。で、今、御紹介いただきました釜石の奇跡──実績なんですけどですね、私もこの発災間もないころにですね、1年か2年後でしたが、要はなぜ釜石の奇跡が起きたのかということで、直接、群馬大の先生であるこの分野のパイオニアでもあるですね、片田敏孝先生から直接私も話を聞きました。なぜ、
子どもたちが主体的に率先して逃げることができたのかですね。この点について、やはり日ごろから災害について自分事として捉え、起きたときにどう行動すべきかということをしっかりと体得していたということが、自然発生的なあの行動につながったと。あの行動のおかげで、周りの住民の皆様なども巻き込まれて一緒に逃げてますよね。ですから、あれを見たときに、やはり防災教育、
子どもたちが動くということはとっても大事なんだなと実感をしました。
で、今回も答弁でも申し上げてきておりますけれども、私が主体性という言葉と率先という言葉を多用しておりますのは、そうした意識があってのことです。自助を成立させるのは一人一人の個人であり、その個人の皆さんが防災意識を主体性を持って意識しないと共助も成り立たない。公助を幾ら打ち出しても、広報をしても、受けとめてもらえないということになると思いますので、市民の皆様お一人お一人の防災意識の涵養ということが全ての根っこであると認識をしてます。
205 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
206 ◯議員(13番 井之上 豊君) 水害に関してですが、高潮の発生原因は台風や熱帯低気圧がありますが、台風の中心付近は気圧が低く、1ヘクトパスカル下がるごとに海面が1センチ上昇する。さらに、台風の東側では南風が強く、海面を陸地側に運ぶ。古賀市においても海に面した河口があり、そこから川の水が逆流し、山側から流れ込む川の水とぶつかり段波ができ、そこから堤防が決壊する可能性があると思われます。こういう状況でありますので、古賀市でも本当にこの辺大事にやっていかなければいけないと思います。
そして最後に、公共交通の体系の確立の件です。市民の要望は、地域、年齢、環境によって違います。その要望をどのように聞き、利便性として実現していくのでしょうか。市長に答弁を求めます。
207 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
208 ◯市長(田辺 一城君) 地域公共交通網の構築というのはですね、個々の市民の皆様から声を聞くことも大事なんですけれども、先ほど申し上げました校区やですね、自治会単位でその地域の意思がどこにあるのかということをつかむことも大事だと考えております。ですから、どのぐらいの単位になるかというのはこれから検討はいたしますけれども、できる限り、地域に出向いて対話集会等の手法をもってですね、個人の思いもそうですし、地域としての考えというのも酌み取っていくようなことを実践していかなければならないと考えています。
209 ◯議長(結城 弘明君) 井之上議員。
210 ◯議員(13番 井之上 豊君) 以上で質問を終わります。
211 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、会派公明党、井之上豊議員の質疑を終結いたします。
次に、内場恭子議員。
〔内場議員 登壇〕
212 ◯議員(14番 内場 恭子君) こんにちは。日本共産党の内場恭子です。まず、市長の
施政方針について、防災という観点から質問いたします。防災で安心の古賀市をということです。もう間もなく3月11日がやってきます。災害から市民の皆さんの命、財産を守ることが行政に求められる大きなことではないでしょうか。
そこで、
施政方針に盛り込まれている中で、市長の防災訓練についての見解を尋ねます。
1、校区コミュニティでの地域ごとの特色ある防災訓練を行っていますが、また、福岡県の防災訓練も行われている状況です。この防災訓練についての市長の見解はいかがでしょうか。
2、市民、子ども、女性、高齢者、障がい者の声をどう反映していくのでしょうか。
3、市は、防災訓練をどう支援し、リードしていくのでしょうか。
4、災害の種類ごと、季節や発災時間などに応じたきめ細やかな防災訓練の実施の必要性をどう考えますか。
以上、質問いたします。
213 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
〔市長 田辺一城君登壇〕
214 ◯市長(田辺 一城君) 内場議員の御質問、防災で安心の古賀市をについてお答えを申し上げます。
1点目についてお答えします。校区単位や
自主防災組織単位で防災訓練が行われており、今後とも継続して実施をしていただくよう、市としても技術的な支援や避難行動要支援者の個別計画策定などに対し、これまで本市が培ってきた知見による支援を行っていきたいと考えています。また、地域の地形的特性などを踏まえた訓練も視野に入れ、助言を行っていきたいと考えております。福岡県の防災訓練は、行政、消防、警察、自衛隊など、多くの機関との連携を強化するべく情報伝達や救助、医療、またその連携の確認など比較的専門性の高い訓練が主であり、地域の訓練におきましては、発災時に住民の皆様がおのおの主体的に行動し、率先して避難していただけるよう啓発を含めた訓練が望ましいと考えております。
2点目についてお答えします。多くの市民の皆様に訓練に参加していただくこと、中でも高齢者や障がい者などの避難行動要支援者の方々に参加をいただくことが重要であると認識をしております。発災時において、いかに避難するべきか、どのルートで避難するべきか、避難行動要支援者をいかにして避難させるのか、避難おくれの方々をいかに把握するのかを各
自主防災組織が防災訓練の中で検証をしていただきたいと考えます。その中で、参加者などからの声を訓練実施後の改善に反映させることにより、訓練をステップアップさせ、活性化させることが大切であると考えております。
3点目についてお答えします。今後とも継続して地域での防災訓練を実施していただくことがまずは大事なことであり、
自主防災組織連絡協議会等を通じ、働きかけを行っていきたいと考えております。また、市民の皆様お一人お一人が発災時に主体性を持って行動していただくよう、自助、共助の実効性を高める公助に取り組んでまいりたいと考えております。また、特には、避難行動要支援者の安否確認や避難支援について、
自主防災組織としていかに取り組むべきかを考察いただき、そのための必要な環境の整備について協議をしていきたいと考えております。
4点目についてお答えします。既に本市として各戸配布をしました総合防災マップには、災害の種別に応じた避難所一覧を掲載しており、また、各指定避難所には対応可能な災害種別を示した看板を設置しております。こうしたことを市民の皆様に意識してもらうことは大切なことと考えており、防災訓練にも生かしていただきたいと考えております。災害の種類ごと、季節や発災時間などに応じた訓練につきましては、机上訓練などの手法により行うことも含め、地域コミュニティや
自主防災組織とともに検討していきたいと考えております。
215 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
216 ◯議員(14番 内場 恭子君) 市長申されますように、私も防災に関しまして、まず市民の皆さんの意識、認識を変えていただく、より防災に対する、自分の命を守るんだ、隣近所の力で互いに協力し合うんだ、そして公的な助成に対して対応していく、そういうことに力をかしていける市民をつくっていただく、これが一番の望みだと思っております。
まず、防災訓練に参加をしてもらってそこで知ってもらう。こういうことやっているんだ。そして、協力をして周りの人を助けていく。また、災害を想定した地域の一員としての役割を担っていく、こんなことは本当に必要なものだと考えています。そこで、市長にお尋ねしたいと思います。では、これらを実施するため、何を必要と考えていらっしゃいますか。今、幾つかのことをまあ、地域での
自主防災組織に対する支援なども述べられました。しかし、まずそこには人的な配置や財政的な支援、こういうものも必要だと考えますが、そこについてのお考えはいかがでしょうか。
217 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
218 ◯市長(田辺 一城君) もちろんですね、人的配置、財政支援があるに当然こしたことはないという認識には立っています。事実上の困難性については御理解はいただいている部分もあると思います。ただ、そうした中でですね、なぜ私自身もですね、避難行動要支援者の個別計画策定にこだわっているかというとですね、これが、先ほど来申し上げている、主体性を一人一人の市民の皆様が持つことに非常に有効だと現場で実感をしてきたからであります。
一例挙げますと、古賀団地区で県事業を活用してですね、年間4回のワークショップをやったんです。そのときに、結局、避難行動要支援者の皆さんの個別計画をつくるための作業なんですけど、まず、自分たちの地域がどういう状況に置かれていて、どういう災害のときに何を想定したらいいかということをみんなでワークショップで整理をするんですよね。年4回のワークショップの中で、そうした積み上げをやっていく。その中で避難行動要支援者がうちの地域はどこに住んでいるかなということを把握をしていく。じゃあ、誰が何かあったときに声をかけようかということまで張りつけていく。この作業を通じてですね、自分たちで防災っていうのはやっていかなきゃいけないんだという、まさに主体性が涵養されていく過程を、古賀団地に限らず新原とか高田でもやっております、何カ所もやっているんですけれども、その現場、現場で、そうしたことを実感しました。結果として、4回のワークショップの最後の避難訓練のときは、最も多くの市民の皆様が参加をするということに各地域なると。ですから、これがまさにやらなきゃなという主体性を涵養することだと思いましたので、もちろん、これはNPOに委託した県の事業でしたから、ここにも予算は伴っていますけれども、こうした先ほど知見と言いましたが、本市が持っている複数の自治会がこの知見を持っていますので、こうした知見を広げていく。それは、財政や人というとこの重要性も認識しながらもそうしたことをやる。やらなくても、まずできることとして申し上げているところであります。
219 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
220 ◯議員(14番 内場 恭子君) 市長おっしゃいますように、各地域のコミュニティでたくさんの防災訓練をやっていただいております。しかも、そこには特徴があります。それぞれの立場であったり、発展度合いが違います。そこをステップアップするっていうのが一つの大きな方法だと考えます。そうしなければ、なかなか市民の皆さん、参加していただいても、次のときには、あっ、また、同じものをやってらっしゃるから参加しなくていいのではないかと自分を甘やかすようなや行動に移られる場合もあります。でも、それは運営される方たちが悪いんではなく、やはり古賀市のほうがもっと先を見越したステップアップをするような形での指示、指導、支援を進めていくべきだと思います。そこには、お金もかかります。また、人的配置も必要です。そういう面については私は必要と考えますが、いかがでしょうか。
また、市の職員の役割としては、これから先、地域の住民の皆さんの中に入っていらっしゃいますが、そういう職員の役割や行政の役割をどう考えて示していかれるかを、そこを尋ねしたいと思います。
221 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
222 ◯市長(田辺 一城君) 市役所のですね、防災危機管理体制についてはですね、やっぱり強くしていかなきゃいけないという基本認識は持っていますので、人をふやす、ふやさない問題にかかわらずですね、人的な配置というところは強化ということを念頭においてですね、やっていかなければいけないことは認識として持っておりますので、検討はしていきたいと思っています。
市職員だからいろんなことを一人の市民として担ってくれと私の口からは、行政の長としては言えませんけれども、実際問題として、やはり、市民の皆様の防災も含めて地域における市職員の活躍に対する期待というのが高いという現実はあると思いますので、ここは長としては申し上げませんけれども、そういう現実に職員が意識をしてくれているものだとは理解をしております。
223 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
224 ◯議員(14番 内場 恭子君) 私も市の職員に全部の責任を押しつけようとか、そういうことは全く考えていません。あくまでも市民の一人として、互いに防災に対する認識、そしてお互い助け合うという認識、そういうことを示していただきたいと思います。ですから、あえてこれを質問いたしました。地域の住民が期待するのは、やはりお互い助け合う声であったり、高齢者の方を支えていく、
子どもたちを守るという思いだと思っております。そこに、人的な配置や財政的な支援をもっともっと深めてほしいと願われるのは、皆さんの気持ちだと考えております。
そこで、先ほどから申しておりますように、女性、子ども、高齢者、障がい者の声、また市民の皆さんの声をどう反映してやっていくのか、この聞き取りをぜひやっていただく。また、そういうことができるような防災訓練を実施していただくようなお考えはありますでしょうか。いかがでしょうか。
225 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
226 ◯市長(田辺 一城君) 防災訓練、今、実施できていないところは一旦置いておいて、実施している地域においてはですね、やって終わりということにはなっていない地域がほとんどだと、全てか裏をとっていませんので、ほとんどだと思っております。やっぱり、そこの場で、子どもや女性や高齢者、障がい者などの多様な主体の皆さんの意見も各地域では、取り組んでいるところではですね、聞き取っていただいていると認識をしておりますし、市の防災担当もそこは認識を共有させていただいていると考えています。
ただ、市行政としてですね、防災訓練の実施の成果を踏まえて、施策としてどういったバックアップがさらに考えられるのかというところは、今、議員御指摘いただいている防災訓練の場に限らずですね、子どもとか女性の方々とかから御意見をいただくということは重要だと思っていますので、しっかり検討していきたいと思います。
227 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
228 ◯議員(14番 内場 恭子君) 防災訓練をやることについて、地域でバランスがよくないというのを執行部のほうも認識してあると思います。ですから、できているところもあれば、できていないところもある。できれば、できていないところについて、よりステップアップを早い段階でしていただく。また、災害の種類ごとによって、また季節や発災時間等によっていろんな場面を想定した災害訓練をやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
229 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
230 ◯市長(田辺 一城君) 先ほど申し上げたとおり、災害種別等については防災マップに記載していますけど、記載しているからいいとは思ってませんので、防災マップについても今もなお私自身も含めてですね、あるよと。消防団の協力もいただきながら、市民の皆さんにですね、こういうのがあるからということは周知を続けてきておりますので、これはまずやっていきたい。で、災害種別で書いている理由は、もう議員御存じのように、どんな災害が起きた──地震のときと津波のときと水害のときと逃げる場所が違う現実がありますんで、意外とそこがまだ認識されていなかったりするので、災害種別の重要性があると思っていますから、そうしたものを防災訓練でしっかりと活用いただいたりするということは、引き続き、啓発というかお伝えをしていきたいと思っております。で、時間とか季節の変動についてはですね、なかなか軽々に、それは地域でやってもらいますとは言いにくい部分がありますので、こういうやり方もあるよ、また机上訓練という先ほど申し上げた手法もあるよ等々をしっかりお伝えしながらですね、課題認識をまず各地域で持っていただけるような
取り組みはしていきたいと思っています。
231 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
232 ◯議員(14番 内場 恭子君) 私もぜひ市民の一員として、防災意識の認識をしっかり高めるような、そういう防災訓練に参加していきたいと思いますので、御協力よろしくお願いいたします。
233 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、内場恭子議員の質疑を終結いたします。
次に、岩井秀一議員。
〔岩井議員 登壇〕
234 ◯議員(6番 岩井 秀一君) おはようございます。一人会派の岩井秀一です。勇気ある2名の議員の辞職に伴い、彼らの意志を引き継いで、負けないように、通告に従い
施政方針について質問いたします。具体的な回答を期待しながら始めたいと思います。
今、日本を取り巻く状況は、国内外を問わず不透明さが際立っています。どうなるかわからない。そこにある問題の多くは我々に対し、直接にそして確実に予測できないほどの影響をもたらす怖さを秘めているのではないか。そればかりか、いつでも、どこでも起きる可能性がある想定外の自然災害への備えも強く求められています。住みたいまちより住み居心地のよいまちが望まれています。行政サービスが行き届き、住民が安全で親しめるまち、そして、災害に強いまちが今求められているのではないでしょうか。先が見えにくい今だからこそ、地方自治体といえども足元を見据えた政治が必要とされています。私は、財政調整基金等の取り崩しや起債を決して否定するものではありません。必要な財政出動は、市長の若さをもって果敢に挑戦していただきたい。質問の場ではありますが、あえて要望します。
市長、いかがですか。当たりさわりのない方針や過去を踏襲したような予算では、古賀は何も変わらない。変えませんか。どうか失敗を恐れずに立ち向かってほしい。それがあなたの存在価値、存在意義ではありませんか。
以下、質問をいたします。
1、道の駅の整備について、決定への経過及び議会への説明は尽くされたのか。
2、ふるさと応援寄附金の推進への懸念、クラウドファンディングの導入で財源確保は可能なのか。
3、高収益農産物の生産拡大に向けた支援とあるが、県との連携の状況や今後の課題は。
4、いじめ・不登校・虐待問題の未然防止や解決に向けた体制の充実とあるが、どう対応するのか、具体的に。
5、「古賀市都市計画マスタープラン」の改訂とあるが、新体制では基本路線に大きな変更や見直しがあるのか。
6、地域防災計画の策定や避難行動要支援者を守る個別計画策定の現状、進捗状況は。
7、
子育て世代包括支援センターの開設は朗報であるが、事業内容や人員、規模や対象者数などの具体策は。
8、障がい者の生活状況等の調査とあるが、現時点では把握されていないということか。
235 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
〔市長 田辺一城君登壇〕
236 ◯市長(田辺 一城君) 岩井議員の御質問、
施政方針についてにお答えをいたします。
1点目についてお答えします。道の駅につきましては、コンサルタントに委託し、道の駅基本計画案を策定しているところであり、並行して庁内でも検討を進めているところです。今後につきましては、基本計画案で示される道の駅の機能、売り上げ規模、施設規模等の内容や、3月9日にリーパスプラザこが交流館で開催する市民の皆様との対話集会等での御意見なども踏まえ、検討し、議会の皆様への御説明を行いながら決定をしてまいります。
2点目についてお答えします。ふるさと応援寄附につきましては、市の歳入増や市内事業者の活性化並びに本市の知名度アップに大きく寄与していることから、今後も国の動向を注視し、引き続き取り組んでまいります。また、来年度、自治体が資金調達を行う仕組みの一つであるガバメントクラウドファンディングに取り組むこととしております。これは、ふるさと応援寄附の使い道をより具体的にプロジェクト化し、そのプロジェクトに共感した方から寄附を募る仕組みであり、財源の確保につながるものと考えております。
3点目についてお答えします。農産物の特産品化や農業所得の向上などが期待できる高収益農産物の生産拡大に向けた支援には、県との連携は重要であると認識をしております。特にあまおうの生産拡大支援につきましては、県の事業である活力ある高収益型園芸産地育成事業などを活用した支援に加えまして、技術面についても県北筑前普及指導センターから指導を受けるなど十分な連携を図っております。また、今後の課題につきましては、特に販路拡大や農業者の確保・育成支援であると認識をしております。今後も、県はもちろん近隣自治体との情報交換や県内外の事例を参考にしながら取り組んでまいります。
4点目についてお答えをいたします。いじめ・不登校・虐待問題の未然防止や解決につきましては、少人数学級対応講師やスクールソーシャルワーカー等を配置し、より多くの大人がかかわることで市適応指導教室、青少年支援センター、家庭児童相談室等関係機関と連携した
取り組みを続けてまいります。特に、心の教室相談員につきましては、配置時間をふやすことで、話し相手として子どものストレスを軽減できる機会がふえ、養護教諭と連携した虐待の早期発見、早期対応や教育相談活動も充実させることができると考えております。
5点目についてお答えします。平成30年度、31年度の2カ年で行います古賀市都市計画マスタープランの改訂は、計画策定後10年が経過することから、現状の土地利用の状況や都市計画決定などを整理し、第4次古賀市総合振興計画後期基本計画に即して改訂をするもので、これまでの土地利用の基本路線は大きく変更せずに有効な土地利用をめざす計画に改訂をするものです。
6点目についてお答えをいたします。古賀市地域防災計画は、熊本地震や九州北部豪雨の経験をもとに改定された福岡県地域防災計画の内容に沿った見直し作業を現在進めておりますが、近年の豪雨を踏まえた大根川の浸水想定区域も現在福岡県において見直しがなされておりますことから、その結果も踏まえて改定を行うこととしております。避難行動要支援者につきましては、46の
自主防災組織のうち41組織と台帳提供の協定を締結をしており、その41組織のうち28組織で個別計画策定の
取り組みがなされております。
7点目についてお答えします。
子育て世代包括支援センターの事業内容につきましては、これまで実施をしてきた「すこやか教室」や「IPPO事業」などの母子保健事業、「ブックスタート事業」や「7ケ月っ子広場」などの子育て支援事業に加え、母子健康手帳交付時のアンケート調査や産婦人科等との連携により、妊婦などの課題や支援ニーズを早期に把握し、妊婦などを対象とする個別支援プランを新たに策定をいたします。本センターの人員につきましては、開設に先立ち、今年度既に増員しており、保健師2人、助産師3人、管理栄養士1人、保育士4人、家庭児童相談員3人、子ども療育専門員7人を含め、総勢26人の体制としております。対象者数につきましては、妊婦約480人、就学前の児童約3,700人とその保護者約7,200人の規模を想定をしております。
8点目についてお答えします。障がい者の生活状況につきましては、平成26年度に第3期古賀市障害者基本計画を策定する際に、障害福祉サービス等を利用する方322人を対象として生活状況調査を実施し、把握をしたところです。今般、2020年度に第4期の計画を策定するに当たり、よりきめ細やかに把握をするため対象者を拡大をし、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの全ての方約3,000人を対象に、生活状況等の調査を実施し、障がい者の生活状況を把握することで障がい者の生活の質の向上をめざしてまいりたいと考えております。
237 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。
238 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 突然の会派の消滅といいますか、起こって、質問時間が極端に短く、5分になりましたので、はしょって質問させていただきます。
1点目と4点目、5点目、それから7番目、8番目は一括して質問させていただきます。
まず道の駅についてです。市民のための道の駅であるべきであり、コスモス館を生かしながら古賀市の他の工業製品等とのコラボによる物産館の構想はあるのかどうか。それから、土地の測量などを予算化されましたが、まだ計画段階であり、3月9日市民との対話も予定されているようですが、31年度予算との整合性はとれるのかどうか。
239 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
240 ◯市長(田辺 一城君) 御指摘いただいたコスモス館が現に有している機能ということをしっかりと、道の駅をつくるならば、生かしていくという視点はとても重要だと認識をしております。
また、御指摘いただきました産業、特に工業の力というのをその中に生かしていくという視点は、私自身は持ち合わせております。その上で、今議会にお諮りをしております当初予算案の中に次の段階の予算を計上させていただいております。ただ、表記は検討ということになっております。この意図はですね、やると──やる、やらないをですね意思決定する時期はどうやっても新年度になってしまう。それは、前市政時代から申しております、この基本計画案が出てくるのが3月の中旬以降になってきますので、これが検討材料になる限り、次に進むための決断というのは、次年度当初予算編成の最中に何かが決定されるということにはなりません、実務的にはですね。もしやるという決断をしたときに、次年度予算に次の段階の予算を組ませていただけてなかったらば、1年間また、行政ですから基本的にはですね、当初予算の編成は次になってしまいますので、そこがスピード感をもって対応できないことになってくるという基本認識がありますです。ですから、予算をお諮りをさせていただいて計上しております。意思決定でやるとなったときに速やかに次の段階に着手をできるようにという意味で計上させていただきました。
241 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。
242 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 時間があります。また別の機会に質問しましょう。
4番目、いじめ・不登校・虐待問題の未然防止の問題ですが、今、民法の改正も考えられております。今回提出される子ども条例を原則的に反対するものではないんですが、虐待問題についてのみ、独自のね、古賀市独自の画期的な条例とかそういうものを考えたことはありますか。
243 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
244 ◯市長(田辺 一城君) 今のですね、御提案については、ちょっときょうは時間もあると思いますけれども、平場も含めてアイデア等またいただけたらありがたいと思います。今回のですね、上程させていただいています条例につきましてもですね、虐待というのは強く意識をして書かせていただいています。まさに現下、子どもを取り巻く厳しい状況を本市として打開していくために、市の責務も含めて盛り込ませていただいておりまして、まさに今、社会問題化している事象に対しても有効に機能する条例になっていると認識しております。
245 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。
246 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 都市計画マスタープランに関してですが、大きな変更内容の発信をされましたが、もしですね、今期、予算に関してだけの見直しがあった場合ね、31年度予算でどの部分というか、反映された部分はありますか。
247 ◯議長(結城 弘明君) 都市計画課長。
248 ◯都市計画課長兼古賀駅周辺開発室長(水上 豊君) 31年度の当初予算に、土地開発に市が直接かかわるような予算は計上しておりません。
249 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。
250 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 最後にします。障がい者の問題なんですが、先ほど言いました障がい不自由児、視覚・聴覚不自由児、発達障がい児など小学生以下の子どもの状況は把握されていると思いますが、特に聴覚障がいを持った乳児・幼児等について人数の把握はされていますでしょうか。これ担当で結構です。
251 ◯議長(結城 弘明君) 福祉課長。
252 ◯福祉課長(川上 幹夫君) 数字のことでございますので、私のほうから回答させていただきます。
身体障害者手帳をお持ちの方のうち、聴覚障がいの方が全体で139名、そのうち12歳以下のお子さんが3名ということで、これは平成30年3月末時点でのデータでございます。
253 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。
254 ◯議員(6番 岩井 秀一君) 3名でよかったんですが。結局、乳幼児がですね、耳が聞こえない子どもというのは、脳の発達に人の声とか物の音を聞かなかった場合に発達がおくれるという話があります。それで人工内耳は御存じでしょうが──時間がありません、隣の福津市、筑後市では人工内耳の装用補助を実施しております。これを何とか古賀市でも取り入れていただけないか。市長は所信表明で一人の人間でも助けると宣言されました。何とか明るい道筋はないのかとお尋ねします。
255 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
256 ◯市長(田辺 一城君) 聴覚障がいがあって、人工内耳を装用している特に子どもさんのですね、保護者の方ともこれまで実は何度も話をさせていただいてきた経験があります。人工内耳のですね、特に体外機について、買いかえるときの金額がですね、非常に高額になるという問題があります。買いかえる前、最初に装用するときはですね、公費の助成があるんですが、買いかえというところで100万を超える単位での支出が出てくるという現実を認識しています。
私自身は、実は2017年9月における県議会本会議において、これについて、市町村がしっかりと助成制度を構築するように県としても促していくべきではないかという提案を知事にさせていただきました。実はこれを受けて──当時ですね、御指摘いただいた筑後市が本県では先行例です。当時、本当に数えるほど、体外機だけではたしか、筑後市ともう一個あったか、なかったかと記憶しておりますけれども、実は県から市町村担当者会議でですね、これを言ってもらいました、2017年度にですね。すると、実は18年度、だから今年度ですね、今ですね、本県内で10の自治体に広がっています。私は、人工内耳友の会の方々とも話をこれまでもしてきておりまして、御存じのように、私、人工内耳の体外機買いかえ助成については、しっかり検討していきたいということをさきの選挙においてもリーフレットにも記載させていただいています。そうした視点から既に担当部課に対しては、人工内耳の体外機買いかえ助成というものをしっかりと本市として取り組めるか、制度の構築について指示をしているところでございますので、今後の進捗を見ていただけたらと思います。
257 ◯議長(結城 弘明君) 岩井議員。
258 ◯議員(6番 岩井 秀一君) ぜひとも前向きな判断をよろしくお願いしたいと思います。質問を終わります。
259 ◯議長(結城 弘明君) 以上で、岩井秀一議員の質疑を終結いたします。
以上で、
施政方針に対する質疑を終結いたします。
ここで暫時休憩いたします。
午後0時14分休憩
………………………………………………………………………………
午後1時30分再開
〔出席議員16名〕
260 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
これより議案審議に入ります。
────────────・────・────────────
日程第3.第1号議案 専決処分について(道路管理瑕疵に係る損害賠償について)
261 ◯議長(結城 弘明君) 日程第3、第1号議案道路管理瑕疵に係る損害賠償についてを議題といたします。
これより質疑に入りますが、ただいまのところ通告はありません。質疑ございませんか。
阿部議員。
262 ◯議員(1番 阿部 友子君) 1号議案の専決処分、道路管理瑕疵に係る損害賠償について1点だけ質問させていただきます。この道路瑕疵によるいわゆるグレーチングぶたがはね上がっての事故というのが結構頻繁に出てきていると感じておりますが、対策はどのように講じてあるか伺います。
263 ◯議長(結城 弘明君)
建設産業部長。
264
◯建設産業部長(松尾 佳久君) まずはですね、定期的な巡回等で、そういった不良箇所等を早期に発見するというところを第一と考えてございます。その上でですね、発見した際には、グレーチングぶたのボルト固定化だとか、そういったものを行っていきたいと考えてございます。今回の案件につきましては、トラックが乗ったためにですね、はね上がったものでございまして、普通、定期的な巡回ではですね、ちょっと発見しがたい部分があったというところでございますので、そういったことも含めましてですね、徒歩巡回──歩いてですね見て回るというところも取り入れて、今は定期的な巡回を行っているところでございます。
265 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
266 ◯議員(1番 阿部 友子君) 巡回をしていることは今までにも書いていただいていたかと思うんですが、それでもまだ起こっているという部分なんですが、このグレーチングぶた、きちんと固定するっていうことがなかなかされていないところが多いかなと日ごろ見ていて思うわけですね。そういうのをきちんと固定する作業はできにくいものなんでしょうか。そういうことによって、車の乗りぐあいによって、はねるっていうことがなくなるんじゃないかと、素人考えではありますが、思うわけですが、その点はいかがですか。
267 ◯議長(結城 弘明君)
建設産業部長。
268
◯建設産業部長(松尾 佳久君) 固定の方法にもいろいろございますが、既にですね、設置されている、例えばU字溝、そのふたがかり、ふたが乗るところがですね、薄いものとか、そういったものについてはですね、ボルト固定とかっていうのはなかなか難しいという面もございます。そのもの、側溝自体をですね改良していかないといけないという面もございますので、財政状況等ですね、勘案しながら優先的にですね、していかないといけないところにつきましては、取り組んでいきたいと考えているところでございます。
269 ◯議長(結城 弘明君) ほかにございませんか。
質疑を終結いたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております第1号議案は、委員会付託を省略し、直ちに討論、採決に入りたいと思いますが、異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
270 ◯議長(結城 弘明君) 異議なしと認めます。
直ちに討論、採決に入ります。採決は押しボタンにより行います。第1号議案道路管理瑕疵に係る損害賠償について専決処分につき承認を求める件について、討論に入ります。本案に対する反対討論の発言を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
271 ◯議長(結城 弘明君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
272 ◯議長(結城 弘明君) 本案に対する反対討論の発言を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
273 ◯議長(結城 弘明君) 次に、本案に対する賛成討論の発言を許します。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
274 ◯議長(結城 弘明君) 討論を終結いたします。
直ちに採決いたします。第1号議案専決処分につき承認を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
275 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。
〔賛成者15/15〕
ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数15人、賛成15人、賛成全員であります。よって、第1号議案の専決処分につき承認を求める件は、承認することに決定いたしました。
────────────・────・────────────
日程第4.第2号議案 古賀市子ども・子育て支援条例の制定について
第3号議案 古賀市が設置する一般廃棄物処理に係る生活環境影響調査結果縦覧等の手続に関する条
例の制定について
第4号議案 古賀市景観条例の制定について
第5号議案 古賀市屋外広告物条例の制定について
276 ◯議長(結城 弘明君) 次に、日程第4、第2号議案古賀市子ども・子育て支援条例の制定についてから、第5号議案古賀市屋外広告物条例の制定についてまでの4議案を一括して議題といたします。
これより一括して大綱質疑に入ります。質疑の通告がありますので、順次発言を許します。
まず、内場恭子議員。
277 ◯議員(14番 内場 恭子君) 第2号議案に対して、大綱質疑を行います。
まず、子ども・子育て支援条例を制定することで、子どもの貧困対策や児童虐待の根絶、子どもの権利の尊重はどう進むんでしょうか。
2点目に、子ども・児童・生徒など全ての市民への周知や教育、啓発はどのように進めていかれる考えなのか、この2点をお尋ねします。
278 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
279 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 内場議員の御質問についてお答えいたします。
1点目についてお答えいたします。本条例を制定し、児童の権利に関する条約、いわゆる子どもの権利条約の理念にのっとり子どもの権利が尊重されることを基本理念の一つとして、市、市民等がそれぞれの役割を果たし、古賀市全体で子ども・子育て支援に取り組むことにより、子どもの貧困や児童虐待などの問題がなくなり、子どもが健やかに成長できる社会が実現できるものと考えております。
2点目についてお答えいたします。本条例については古賀市全体で
取り組みを行っていくものであり、市のホームページ、広報紙を初めとしたさまざまな媒体を活用し、市民、地域団体、事業者等が集まる機会を通じ、それぞれの役割等を周知、啓発してまいりたいと考えております。特に学校等においては本条例の内容をわかりやすく説明した資料等を配布し、活用できるようにしてまいりたいと考えております。
280 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
281 ◯議員(14番 内場 恭子君) この条例の制定によって、子どもの権利、特に子どもが大切にされるという基本的な理念が徹底されることは非常に大切なことだと考えます。しかし、それを進めるために市民の皆さんへの周知や教育・啓発、これが本当に進んでいくのか、このことが一つ観点だと思っております。
そういう点からすると、
子どもたちに対しても、自分の権利、自分たちは愛される守られるべき存在であるということ、当然自覚するような学習の機会をうんとつくらなきゃいけない。また、周りの全ての大人、また、全ての人たちがいかにこの考えをしっかり自分たちが身につけ、それを周囲に対しても発信していくかということが大事だと思っております。
そのためにはまず、この子ども・子育て支援条例の一番基本的なところを市民に対してアピール、啓発していく必要があると考えます。その具体的な例としては、どのようなことを考えていかれる予定でしょうか。ただ漠然と、啓発を頑張っていきますという形ではなかなか進まないと思います。また、学校での考え方として、
子どもたちに自分たちの権利をしっかり繰り返し認識してもらう、このことについてのお考えはいかがでしょうか。
282 ◯議長(結城 弘明君) 子育て支援課長。
283 ◯子育て支援課長(村山 晶教君) 啓発についてはとても重要だと認識しております。先ほど、部長も答弁申しましたように、市のホームページ、広報紙を初めとしたさまざまな媒体ということで各役割についてですね、それぞれ啓発をしていきたいと思っております。また、このほかにもですね、出前講座等についてもですね、今のところ検討しているところでございます。
284 ◯議長(結城 弘明君) 教育部長。
285 ◯教育部長(青谷 昇君) 児童生徒に対しての学習、また啓発につきまして、具体的な
取り組み、考えていることを御報告申し上げたいと思います。今、小学校では、既に市独自の人権教育副読本「いのちのノート」を活用しまして、人権学習等にも取り組んでますし、中学におきましても社会科の公民分野で人権という視点での学習を実施しているところでございますので、そういった場を活用しながら、今回の本条例の内容につきましても啓発をして、特にその中でも子どもが大切にすること等を中心に、
取り組みを継続しながら、啓発を充実していきたいと考えています。
286 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
287 ◯議員(14番 内場 恭子君) ぜひ、その啓発、また学習、教育という立場の中で、子どもの目線、子どもの立場から勉強するような場所、また子どもの立場からどういうことを見て、考えて、これを大人に対してどう訴えていくのか、そういうことを研修する場所をつくっていただきたいと思います。今、人権問題のことについては、たくさんの研修会を行ったり講演等を行っております。その中に、子どもを中心に見据えた研修を行ったり、体験をできるような場面が必要だと私は考えております。市長、いかがでしょう。子どもの視点で、子どもの立場から人権の問題、権利の問題を学習する機会をつくるということについてのお考えはいかがでしょうか。
288 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
289 ◯市長(田辺 一城君) 我が国日本はそもそも、子どもの権利条約をですね、批准してですね、
子どもたちを大事にしていくんだという意思を既に共有していると思います。今回の条例におきましても、そうした子どもの権利というもの、我が国が批准している条例というものの理念に従って条例を構成させていただいております。そして、こうした意識というのは本条例ですね、市民の役割、学校の役割、地域団体、事業者の役割、また市の責務を規定させていただいておりますけれども、つまるところ社会を構成する全ての人に対して、この条例の意義・目的をですね、周知を図っていくということがまずとても重要だと思っています。
子どもたちに対して、私たち大人が君たちを大事にしているんだよというメッセージを、行政が発するのはもちろんですけれども、個々の大人の皆さん、市民の皆様の御協力をいただいて、そうした機運を広げていくことが大事だと思っておりますので、今、議員御指摘の子どもの権利というところに視点を当てながらのですね、周知というのは、手法はさまざまあると思いますので、検討させていただきたいですけれども、必要だという認識に立っております。
あわせて、本条例は、先ほど教育部長も申し上げましたけれども、子どもを大切にする、子どもが大切にすることということで子どもが主語になっている項を立てております。この中で、みずからを大切にし、みずからの権利について考えると子ども自身がしっかりと意識をしなければならないということがありますので、先ほど、教育部長答弁したような形等の手法をもって、学校の現場でですね、この条例の趣旨・目的を
子どもたちにも浸透させるということはとても大切なことだと思っております。また、本市の特性といたしまして、やはり人権というところを非常に重く見て市政運営をしてきておりますので、人権の項も立てさせていただいております。こうしたところをしっかりと御理解をいただけるように、取り組んでまいりたいと思っています。
290 ◯議長(結城 弘明君) 続けて、4号議案の大綱質疑、内場議員、続けてください。
291 ◯議員(14番 内場 恭子君) 続きまして、第4号議案の大綱質疑いたします。
古賀市の景観条例の制定についてということで、市の良好な景観とは一体どのようなものを考えていらっしゃいますか。そして、この景観の形成を推進するために、古賀市はどのような積極的な施策をとられていくのか、このことについてお尋ねしたいと思います。
292 ◯議長(結城 弘明君)
建設産業部長。
293
◯建設産業部長(松尾 佳久君) 内場議員の第4号議案に対する御質問にお答えいたします。
本市内各地においてこれまで培われてきた身近な景色、風景やまち並みがあります。その地域に住む方々の多くが大切にしたいと思うものが良好な景観であると考えております。良好な景観の保全や形成を促進するためには、市民や事業者との共働や、建築及び開発などの際における規制が必要であり、地域による協定などの自主的なルールづくりへの支援や景観法に基づく届け出制度の運用がその施策となります。
294 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
295 ◯議員(14番 内場 恭子君) 大切にしたい景色、本当に必要なものだと思います。その中で、では、古賀市が景観条例を制定するためのメリット、これは一体どのようなものでしょうか。また、この景観条例を制定することで、市民への影響にはどのようなものがあると考えられますか。いい面も悪い面もあるやと思いますが、その辺についてのお答えをお願いしたいと思います。
296 ◯議長(結城 弘明君)
建設産業部長。
297
◯建設産業部長(松尾 佳久君) まず、条例制定におきまして一定の規制がかかることになります。これは、新たな開発・建築行為においてですね、届け出をするということになりますので、そういった際に、派手な色づかいとかですね、そういったものが抑制されるということになりまして、良好な景観というのが形成されていくのではないかと、こういうメリットがございます。
また、市民への影響ということでございますが、これが直ちにですね、今既存であるものに影響を与えるというものではございませんので、新たに例えば新築する際、または色を塗りかえる際、そういったときにですね、届け出をしていただくということになりますので、そこである一定の規制がかかってくると、良好な景観の形成に寄与するのではないかと考えております。
298 ◯議長(結城 弘明君) 内場議員。
299 ◯議員(14番 内場 恭子君) 市長にお尋ねいたします。市長は、古賀市の景観はどのようなものが一番いいとお考えでしょうか。これはイメージ的なものだけです。私は私のイメージを持っておりますので、それぞれ考えるものは違っていると思いますので、もしイメージされるものがあったら教えていただきたいと思います。
300 ◯議長(結城 弘明君) 市長。
301 ◯市長(田辺 一城君) 都市近郊でありながら、海・山・川、そして田畑、こうしたものがあると。また、あわせまして、私は、やはり工業団地の横で育った人間でもありまして、工業団地というものがある。そうしたものが共存できているこの地域というものに魅力を感じておりますし、本景観条例を制定することによって、この本市の企業とも共存している、また、都市近郊で自然も残っている、こうしたよさをさらに担保し、伸ばしていく、そうしたものになろうと思っています。
302 ◯議長(結城 弘明君) 次、阿部友子議員。
303 ◯議員(1番 阿部 友子君) 第2号議案について、お尋ねいたします。
子どもの権利条約との関係性について伺いたいと思います。それから、2点目と3点目を挙げておりますが、大変申しわけありません、私が見落とした部分がありましたので、2番、3番につきましては取り下げさせていただきます。1番のみお答えお願いいたします。
304 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
305 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 阿部議員の御質問についてお答えいたします。本条例第3条第1号に規定しておりますとおり、児童の権利に関する条約、いわゆる子どもの権利条約の理念にのっとり、子どもの権利が尊重されることを基本理念の一つとして、子ども・子育て支援を推進することといたしております。
306 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
307 ◯議員(1番 阿部 友子君) そういう部分が大いに盛り込まれているとは思いますが、見たところによりますと、先ほど市長も申されました、虐待について強く意識してつくりましたというお話もあったんですが、虐待を受けたときの救済ですね、そういうものについてはちょっと十分じゃないかなと思っているわけですが、これは、いわゆる権利条例というものではないかなと思うので、今後ですね、子どもがもっと、虐待を受けたときの救済などができるような権利条例をつくる御予定とか、そういうものがあるかなしかという部分を1点伺っておきたいと思います。
308 ◯議長(結城 弘明君) 保健福祉部長。
309 ◯保健福祉部長(野村 哲也君) 議員の御指摘のとおりですね、本条例につきましては、いわゆる子どもの権利に関する条例ということではございませんので、そういった意味で、子どもの権利を保障するための
取り組みとかですね、仕組み、そういったものが盛り込まれていないということでございます。今後、その権利の条例に関して制定の予定はあるかということでございますけども、その件につきましては、本条例を制定させていただいて、その進捗状況等を見ながらまた検討することになるかなと考えております。
310 ◯議長(結城 弘明君) よろしいですか。
以上で、通告者の大綱質疑は終わりました。ほかに質疑ございませんか。
311 ◯議長(結城 弘明君) 阿部議員。
312 ◯議員(1番 阿部 友子君) 大変申しわけございません。第4号議案の古賀市景観条例の制定について2点伺いたいと思います。この条例を制定することによってですね、古賀市内で影響を及ぼすようなところがあるかないかという点、それから、この条例における強制力というものはいかほどのものか伺いたいと思います。
313 ◯議長(結城 弘明君)
建設産業部長。
314
◯建設産業部長(松尾 佳久君) まずはですね、すぐに景観が変わるということではございません。先ほど申し上げましたようにですね、新たに開発・新築行為、そういったときには届けていただくと、塗りかえを行うときには届けていただくということになります。それで、基準が適用されるタイミングが、景観条例の施行日以降に着手される届け出ということになりますので、それ以降にはですね、派手なものだとかが抑制されていくということになります。
もう1点、強制力というものがあるのかということでございますが、法的な強制力という意味ではですね、景観形成基準に適合していない場合は勧告まで行うということになっております。ただ、建築物や工作物の意匠形態等につきましては変更命令まで出せるようになっております。これに従わないという場合におきましては、罰則の対象となっていくというところでございます。
315 ◯議長(結城 弘明君) ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
316 ◯議長(結城 弘明君) 大綱質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております第2号議案から第5号議案までの4議案は、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、それぞれ所管の
常任委員会に付託いたします。各委員長におかれましては、最終日の本会議において審査の結果の報告を願います。
────────────・────・────────────
日程第5.第6号議案 古賀市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
第7号議案 古賀市一般職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定について
第8号議案 古賀市民体育館条例の一部を改正する条例の制定について
第9号議案 古賀市民
国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について
第10号議案 古賀市企業立地促進条例の一部を改正する条例の制定について
317 ◯議長(結城 弘明君) 次、日程第5、第6号議案古賀市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてから、第10号議案古賀市企業立地促進条例の一部を改正する条例の制定についてまでの5議案を一括して議題といたします。
これより、一括して大綱質疑に入りますが、ただいまのところ、通告はございません。質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
318 ◯議長(結城 弘明君) 大綱質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております第6号議案から第10号議案までの5議案は、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、それぞれ所管の
常任委員会に付託いたします。各委員長におかれましては、最終日の本会議において審査の結果の報告を願います。
────────────・────・────────────
日程第6.第11号議案 平成31年度古賀市一般会計予算について
第12号議案 平成31年度古賀市住宅新築資金等貸付事業特別会計予算について
第13号議案 平成31年度古賀市
国民健康保険特別会計予算について
第14号議案 平成31年度古賀市後期高齢者医療特別会計予算について
第15号議案 平成31年度古賀市介護保険特別会計予算について
第16号議案 平成31年度古賀市水道事業会計予算について
第17号議案 平成31年度古賀市下水道事業会計予算について
319 ◯議長(結城 弘明君) 日程第6、第11号議案平成31年度古賀市一般会計予算についてから、第17号議案平成31年度古賀市下水道事業会計予算についてまでの7議案を一括して議題といたします。
これより、一括して大綱質疑に入りますが、ただいまのところ通告はありません。質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
320 ◯議長(結城 弘明君) 大綱質疑を終結いたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております第11号議案から第17号議案までの7議案については、
委員会条例第6条の規定により、予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、今会期中の審査といたしたいと思いますが、異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
321 ◯議長(結城 弘明君) 異議なしと認めます。
よって、第11号議案から第17号議案までの7議案は、
委員会条例第6条の規定により、予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、今会期中の審査とすることに決定いたしました。
ただいま設置されました予算審査特別委員会の委員の選任については、
委員会条例第7条第1項の規定により、議長を除く全議員を指名いたします。
────────────・────・────────────
日程第7.第18号議案 平成30年度古賀市一般会計補正予算(第5号)について
第19号議案 平成30年度古賀市住宅新築資金等貸付事業特別会計補正予算(第1号)について
第20号議案 平成30年度古賀市
国民健康保険特別会計補正予算(第4号)について
第21号議案 平成30年度古賀市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)について
第22号議案 平成30年度古賀市介護保険特別会計補正予算(第3号)について
第23号議案 平成30年度古賀市水道事業会計補正予算(第3号)について
322 ◯議長(結城 弘明君) 次、日程第7、第18号議案平成30年度古賀市一般会計補正予算(第5号)についてから、第23号議案平成30年度古賀市水道事業会計補正予算(第3号)についてまでの6議案を一括して議題といたします。
これより、一括して大綱質疑に入りますが、ただいまのところ通告はありません。質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
323 ◯議長(結城 弘明君) 大綱質疑を終結いたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております第18号議案から第23号議案までの6議案については、
委員会条例第6条の規定により、補正予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、今会期中の審査といたしたいと思いますが、異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
324 ◯議長(結城 弘明君) 異議なしと認めます。よって、第18号議案から第23号議案までの6議案は、補正予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、今会期中の審査とすることに決定いたしました。
ただいま設置されました補正予算審査特別委員会の委員の選任については、
委員会条例第7条第1項の規定により、議長を除く全議員を指名いたします。
ここで暫時休憩いたします。再開はベルをもってお知らせいたします。
午後1時57分休憩
………………………………………………………………………………
午後2時20分再開
〔出席議員16名〕
325 ◯議長(結城 弘明君) 休憩前に引き続き、会議を再開いたします。
ただいま休憩中に予算審査特別委員会及び補正予算審査特別委員会の委員長及び副委員長の互選をお願いしておりましたので、その結果を報告願います。
事務局長。
326 ◯事務局長(渋田 倫男君) それでは、報告をいたします。
予算審査特別委員会委員長、松島岩太議員、副委員長、井之上豊議員。補正予算審査特別委員会委員長、岩井秀一議員、副委員長、清原哲史議員。
以上のとおりでございます。
327 ◯議長(結城 弘明君) 予算審査特別委員会委員長、補正予算審査特別委員会委員長におかれましては、最終日の本会議において、審査の結果の報告を願います。
────────────・────・────────────
日程第8.第24号議案 福岡県市町村職員退職手当組合を組織する地方公共団体の数の増減及び福岡県市町村職
員退職手当組合規約の変更について
328 ◯議長(結城 弘明君) 日程第8、第24号議案福岡県市町村職員退職手当組合を組織する地方公共団体の数の増減及び福岡県市町村職員退職手当組合規約の変更についてを議題といたします。
これより大綱質疑に入りますが、ただいまのところ通告はありません。質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
329 ◯議長(結城 弘明君) 大綱質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております第24号議案は、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、所管の
常任委員会に付託いたします。委員長におかれましては、最終日の本会議において審査の結果の報告を願います。
────────────・────・────────────
日程第9.第25号議案 副市長の選任について
第26号議案 古賀市教育委員会委員の任命について
330 ◯議長(結城 弘明君) 次に、日程第9、第25号議案副市長の選任について及び第26号議案古賀市教育委員会委員の任命についての2議案を一括して議題といたします。
これより一括して質疑に入りますが、ただいまのところ通告はありません。質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
331 ◯議長(結城 弘明君) 質疑を終結いたします。
お諮りいたします。ただいま議題となっております第25号議案及び第26号議案は、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決に入りたいと思いますが、異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
332 ◯議長(結城 弘明君) 異議なしと認めます。
直ちに採決に入りますが、採決は1議案ごとに押しボタンにより行います。
まず、第25号議案副市長の選任について、横田昌宏氏を選任することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
333 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。
〔賛成者15/15〕
334 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数15人、賛成15人、賛成全員であります。よって、第25号議案副市長の選任については、横田昌宏氏の選任に対し同意することに決定いたしました。
次に、第26号議案古賀市教育委員会委員の任命について、米倉彰氏を任命することに対し同意を求める件について、賛否の表決を求めます。ボタンを押してください。押し間違いはございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
335 ◯議長(結城 弘明君) なしと認め、確定いたします。
〔賛成者15/15〕
336 ◯議長(結城 弘明君) ただいまの表決結果を申し上げます。投票総数15人、賛成15人、賛成全員であります。よって、第26号議案古賀市教育委員会委員の任命については、米倉彰氏の任命に対し同意することに決定いたしました。
────────────・────・────────────
日程第10.諮問第1号 保育料決定処分に関する審査請求について
337 ◯議長(結城 弘明君) 日程第10、諮問第1号保育料決定処分に関する審査請求についてを議題といたします。
これより大綱質疑に入りますが、ただいまのところ通告はありません。質疑ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
338 ◯議長(結城 弘明君) 大綱質疑を終結いたします。
ただいま議題となっております諮問第1号は、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、所管の
常任委員会に付託いたします。委員長におかれましては12日の本会議において、審査の結果の報告を願います。
────────────・────・────────────
339 ◯議長(結城 弘明君) 以上をもちまして、本日の日程は全て終了いたしました。
本日はこれにて散会いたします。
午後2時26分散会
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
古賀市議会...